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- 2025年6月30日
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三菱マテリアルは超硬工具の材料に使うタングステン製品の安定供給に力を入れる。2024年12月に独エイチ・シー・シュタルク・ホールディングス(HCS)を買収。同製品の生産能力を現状比6倍以上の年1万6000トンに拡大、世界最大規模のリサイクル処理能力も確保する。
HCSはドイツやカナダ、中国で超硬工具の原料となる炭化タングステン粉末を生産。ドイツでは使用済み超硬工具などのリサイクル原料のみを調達して生産する。三菱マテリアルは子会社の日本新金属(大阪府豊中市)で超硬工具向け炭化タングステン粉末、電子部品や半導体向けタングステン粉末などを生産。秋田工場(秋田市)では国内外で回収した使用済み超硬工具を全て再利用している。
HCSのドイツの拠点と秋田工場を軸に欧州、米州、アジアで超硬工具の回収からタングステンの再資源化、新たな工具の生産まで完結する循環型の仕組みを構築する。タングステンは硬度が高く、自動車や航空機部品の切削工具に使われる。
一方、タングステンの埋蔵量は世界の6割、鉱石由来のタングステンの供給は世界の8割を中国が占め、米中対立に伴う調達リスクが懸念される。HCSとは使用済み超硬工具の回収でも連携し、30年度までにタングステン製品の生産でリサイクル原料の使用比率を現状の53%から80%以上に高める。小原和生執行役常務は「タングステン製錬などを手がけるベトナム企業とタングステンの中間原料の長期調達契約も結んだ。中国に依存せず、タングステン製品を安定供給できる仕組みを築く」と力を込める。
- 2025年6月30日
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- 2025年6月2日
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サンドビックは、0・03ミリ―20ミリメートルの幅広いドリル径のラインアップをそろえた超硬ソリッドドリル「コロドリル・デュラ462」を発売し、多様な被削材や加工に対応します。
独自のコーティング技術による多層物理気相成長(PVD)コートと超微粒子超硬母材を組み合わせることで優れた耐摩耗性を持つ材種「X2BM」を採用。従来の汎用ドリルと比べ工具寿命が延び、切削速度の向上を実現しました。
ドリル形状は直線切れ刃と最適なシンニングの組み合わせで求芯性を高め、傾斜面の食いつきやパイプ外径側からの貫通穴にも対応可能。
あらゆる被削材の切りくず排出を助ける大きなフルート形状を持ち合わせ、鉄・ステンレス鋼、アルミニウムを同一ドリルで加工できるほか、難削材や硬度HRC60程度の高硬度材にも適用可能です。
- 2025年6月2日
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- 2025年4月3日
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オリエンタルモーター オリエンタルモーター>学習向け卓上型3軸ロボ発売
オリエンタルモーターは、安価な教育用3軸小型卓上ロボットを発売しました。
産業用ロボットの要素を機械・ソフトウエアの両面から学べる。工業高校や高等教育機関、製造業の従事者を対象。
モーター銘板部分に駆動モーターの番号を記載し、どの部分を動かしているのか見えるようにするなど、教育や学習、研究に役立つ構造にしました。
最大リーチ長(水平)390ミリメートル、可搬質量1キログラム、繰り返し位置決め精度はプラスマイナス0・1ミリメートル。設置面積が直径16センチメートル、本体質量が4・2キログラムと小型・軽量のため卓上などさまざまな場所で使用できます。
産業用ロボットの導入には数百万円以上かかるが、今回のロボットは安価で特別な教育も不要なため、ロボット学習をこれから始める人でも手軽に使える。
- 2025年4月3日