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- 2026年1月9日
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スイスのABBはロボットプログラミング・シミュレーションツール「RobotStudio Suite」に、生成AI(人工知能)アシスタント機能を追加し、提供を開始した。ロボットプログラミングの経験に関係なく手軽にプログラミングが行えるようになる。ロボットによる自動化推進に必要な専門知識が不足している中小企業やスタートアップでも利用しやすい。使いやすいインターフェースで迅速かつ容易に立ち上げられ、生産性向上に寄与する。
同機能は、大規模言語モデル(LLM)により人間の言語を理解・解釈可能。ABBの豊富なマニュアルやドキュメント情報を活用し、ユーザーからの質問に対して高品質で文脈に即した回答
- 2026年1月9日
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- 2026年1月7日
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乗用車メーカー8社が発表した11月の生産・販売・輸出実績によると、8社合計の世界生産台数は前年同月比6・3%減の198万5727台だった。前年割れは2カ月連続。米国の関税政策の影響に加え、蘭半導体メーカー、ネクスペリアの供給問題もマイナス要因となった。
世界生産はトヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、マツダ、SUBARU(スバル)が前年割れ。トヨタは北米が前年のリコール(無料の回収・修理)からの回復と堅調なハイブリッド車(HV)需要に支えられ、好調を維持した。一方で中南米、アジア、日本、アフリカが前年割れとなり、世界生産は前年同月比5・5%減の82万1723台となった。
ホンダの世界生産は同33・7%減の21万8927台と大きく減った。特に北米は約6割減少した。ネクスペリアの供給問題で北米での生産調整を余儀なくされた。
メキシコは11月19日に生産を再開。米国、カナダは11月24日以降に通常稼働となった。ただ、年末年始にかけて日本と中国でも生産中止や生産調整を予定しており、影響が長引いている。
日産はスポーツ多目的車(SUV)「エクストレイル/ローグ」の台数減で国内生産が同31・6%減。海外生産は米国、英国、中国が好調だったものの、世界生産は同4・2%減の25万7008台となった。
スズキはインドの生産台数が新型SUV「ビクトリス」の生産開始や輸出向けの増加などで単月として過去最高に達した。国内生産は軽自動車の減少で前年割れとなったが、世界生産は同14・1%増の30万7772台で11月として過去最高だった。
マツダは米国関税の影響を踏まえ、メキシコでの米国向け生産の一部を減らしており、世界生産は同5・2%減。スバルは群馬製作所矢島工場(群馬県太田市)の工事で一部生産ラインを停止している影響もあり、世界生産が同20・4%減少した。
三菱自動車は新型ミニバン「デリカD:5」の発表に伴う買い控えもあり、登録車の国内販売が落ち込んだが、軽は新型「デリカミニ」の効果が一部表れ好調。世界生産は同2・8%増加した。ダイハツ工業は海外でインドネシアの生産を減らしたものの、国内がけん引し世界生産は同16・0%増だった。
- 2026年1月7日
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- 2026年1月6日
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牧野フライス製作所は3軸制御立型マシニングセンター(MC)を発売した。主軸のY軸方向の移動量を広げ、加工対象物(ワーク)の最大寸法を同社従来製品比1・8倍に拡張。主軸の早送り速度と切削送り速度を同2倍に引き上げ、加工面品位と加工速度を高めた。2026年2月から出荷を始める。消費税抜きの価格は5900万円から。大型化する電動車向けの金型や半導体製造装置部品などの高能率加工需要を取り込み、年50台の販売を目指す。
発売した「V800」はY軸移動量を同43%増の1000ミリメートルに伸ばし、最大積載質量を同20%増の3000キログラムに拡大。ワークの最大寸法は幅1500ミリ×奥行き1200ミリ×高さ550ミリメートル。
スラントコラム構造で主軸の突き出し量を短くした。これにより早送りと切削送りの速度が同2倍の毎分4万ミリメートルといった高い送り速度でも加工面の乱れを防ぎ、加工面品位を向上する。
設置環境の温度変化などに合わせて機械変位を抑える機能を搭載する。ピッチ精度はプラスマイナス3マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下と、長時間の連続運転であっても安定して高い加工精度を実現した。
- 2026年1月6日
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- 2026年1月5日
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工作機械各社が自動化への対応を加速している。牧野フライス製作所は5軸制御横型マシニングセンター(MC)、ヤマザキマザックは複合加工機の品ぞろえを拡充。シチズンマシナリーは、工具の向きを変える軸を備えた自動旋盤を開発した。軸数を増やすなどして複雑な形状の加工を実現し、複数の工作機械で加工する工程を1台に集約。機械間の加工対象物(ワーク)の付け替えなど人の介在する段取り作業を極力減らし、欧州をはじめ各地で深刻化する人手不足に対応する。
牧野フライス製作所は5軸制御横型MC「a630iT」を開発。ワークを載せて2軸で移動し、回転傾斜しながら位置と向きを変えるテーブルには、同社既存機種と比べ耐荷重性に優れ積載量を増やせる「トラニオン構造」を採用した。630ミリメートル角のパレットに最大直径900ミリメートル、最大質量千数百キログラムを超える大型ワークを載せて加工できる。ワークをセットしてから仕上げ加工まで一貫して対応することで生産性を向上。船舶用エンジンなどの大型部品の加工需要を取り込む。
ヤマザキマザックは工程集約が図れるハイブリッド複合加工機「インテグレックスi―350ネオAG」を開発した。旋削や歯切り、研削を1台の機械でワンチャッキングでこなす。対話式プログラミングにより歯切りや研削のプログラミングも容易にできる。
自動旋盤ではシチズンマシナリーが同社の大型機ブランド「ミヤノ」で初めて、工具の向きを変えるB軸や工具交換装置(ATC)を備えた機種「BNE―65ATC」を開発。タレット(刃物台)の切削工具にB軸機能を搭載した独自機構で、3次元(3D)の曲面加工などの複雑な形状の加工も可能にした。
棒状の素材(バー材)の供給から左右の主軸のワークのつかみ替えまで自動化できる旋盤の特徴を生かし、伊奈秀雄社長は「四角い部品の6面加工など新たな需要を掘り起こしたい」と強調する。
DMG森精機はターニング(旋削加工)センター「NLX2500/1250 2nd Generation」を投入。刃物台にモーターで工具を直接駆動するユニットを組み込み、最大トルクを従来機比2・5倍の100ニュートンメートルに高めた。ミーリング(切削加工)能力向上で従来は難しかった大穴の加工を実現するなど、工程集約の幅も広げた。
オークマは熟練技能が必要な大物ワークに対し、経験の浅い作業者でも高精度加工の安定維持を図れる大型立型MC「MB―100V」を発売した。熟練技能者が担う熱変位に対しては、機械が自律的に抑制する知能化技術の導入で経時熱変位を7マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下に抑えた。人手と時間がかかる切り粉には、ワークの広範囲に切削液をかける独自の洗浄技術で機内清掃作業を大幅に減らした。
一方、ソディックは独ロボットメーカーのフルーツコア・ロボティクスと自動化装置を開発。ソディック製のワイヤ放電加工機や形彫り放電加工機とフルーツコアの6軸垂直多関節ロボットを組み合わせ、ワークや電極のつけ替えを自動化する。共同開発で自動化装置の設置面積の最小化を追求。圷祐次社長は「自動化と共に単位面積当たりの生産性向上にも貢献し、欧州で放電加工機の用途を広げる」と意気込む。
- 2026年1月5日
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- 2025年12月26日
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日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が4日発表した11月の車名別新車販売は、ホンダの軽自動車「N―BOX」が前年同月比10・2%減の1万6198台で2カ月ぶりの首位となった。フルモデルチェンジから2年が経過しても底堅い人気を示した。10月に6カ月ぶりの首位に立ったトヨタ自動車の小型車「ヤリス」は、同22・6%減の1万4556台で2位だった。
3位はスズキの軽「スペーシア」で前年同月比10・8%減の1万2904台、4位はトヨタの乗用車「カローラ」で同32・1%減の1万997台だった。
10月に全体の2位、軽の首位に躍り出たダイハツの軽「ムーヴ」は同40・2%増の1万951台で全体5位だった。ムーヴは10月との比較で31・6%減少しており、6月に投入した新型車効果に一服感が見えた。
10月末に新型車を発売した日産自動車の軽「ルークス」は前年同月比41・0%増の7741台で、全体の10位にランクインした。日産の車種が10位以内に入るのは7月以来、4カ月ぶり。同時期に三菱自動車が新型車を投入した軽「デリカミニ/eK」は同32・0%増の6378台で全体の16位だった。
全体の販売状況について、全軽自協は「人気車種の2トップが台数を前年同月比で10%程度落とし、低調。新型車効果が一巡している。物価高の影響も考えられる。年末、初売り商戦に期待したい」とした。
- 2025年12月26日
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- 2025年12月24日
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オークマは、同社製立型マシニングセンター(MC)のベストセラー機「MB―Vシリーズ」に、シリーズ最大の長さ3000ミリ×幅1000ミリメートルのテーブルを搭載した「MB―100V」を追加し、発売した。部品の大型化が進む半導体製造装置のほか、建設機械、農業機械などの大物部品加工に対応する。
門型より省スペースの立型で、より大物部品を加工したいというニーズに応える。同シリーズで初めて機械背面側に作業ドアを設け、前面から手が届かない奥側の段取り作業を容易にした。
既存機種「MB―80V」に次いで門型コラム構造を採用し、加工領域を同等テーブルサイズの従来立型MCに比べ16%拡張するとともに、設置面積を32%縮小した。
また大物部品の加工には長時間を要するため、加工物の広範囲に切削液をかける独自の「クロスレールシャワー洗浄」により大量に出る切り粉の堆積を防ぐなど、機械の長時間連続運転につながる各種機能も備えた。
- 2025年12月24日
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- 2025年12月23日
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日刊工業新聞社がまとめた工作機械主要4社の11月の工作機械受注実績は、前年同月比13・3%増の391億1200万円と18カ月連続で増加した。15カ月連続で増加した輸出が同22・7%増と全体をけん引し、6カ月連続で減少した国内の低迷を補った。輸出は底堅く推移するが、地域や業種、企業規模などで差もみられ、本格的な回復に向け引き続き粘り強い取り組みが求められそうだ。
輸出ではオークマが前年同月比14・8%増と14カ月連続で増加。米国で大手企業を中心に航空宇宙、エネルギー、石油・天然ガス関連向けなどが堅調に推移した。営業部では「こうした傾向がジョブショップ(部品加工を受託する中小製造業者)関連にも広がれば、もう一段の伸びが期待できる」とみる。
中国市場が主力のツガミは輸出が同37・3%増と7カ月連続で増加した。自動車や電子機器、データセンター関連向けなど幅広い産業で受注を取り込んだほか、「一部スポットで大口案件を獲得した」。
芝浦機械は輸出が同4・5倍と大幅に増加した。中国で風力発電などのエネルギー関連や建設機械向けに横中ぐり盤といった大型の工作機械、光通信やスマートフォン関連向けに超精密加工機を受注。「北米やインド、台湾でも大型工作機械の受注が増加した」。
一方、牧野フライス製作所は輸出が同3・5%減と3カ月ぶりに減少した。中国で新エネルギー車(NEV)の金型向けなどの受注は好調だったが、「コンプレッサーや油圧機器といった一般機械の部品加工向けの受注が堅調だった2024年と比べ減少した」。
国内ではツガミを除く3社が前年同月比で減少した。造船や半導体関連向けなど一部で動きがみられたが、「裾野が広い自動車産業の本格的な回復がなければ、国内全体の回復は難しい」との声も聞かれた。
- 2025年12月23日
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- 2025年12月22日
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タンガロイは、最適な切削工具をAI(人工知能)によるチャット形式で顧客に提示する「工具選定AIアシスタント」で、計7領域を2026年半ばまでにカバーする。既に「穴あけ」「正面フライスおよび高送り」など5領域を順次立ち上げており、今後は「外径旋削」と「内径旋削」をそろえる。デジタル変革(DX)によりインターネットでの工具情報の検索が増えており、顧客自らアクセスできる推奨情報を拡充する。
タンガロイが「工具選定AIアシスタント」を整備しているのは、複雑になりがちな顧客の工具選定プロセスを簡素化し、適切な切削条件を即座に提案するのが狙い。
2025年初のドリル版を手始めに、正面フライスカッター版&高送り工具版、外径溝入れ工具版、肩削り工具版、タップ(ねじ切り)版をホームページで掲載中。正面フライスの場合は加工タイプ、被削材や工作物の状態、干渉条件などの項目に入力すれば、システムが最適な工具を自動で選定する。
従来は手計算などに依存していた切り取り厚さや同時切削刃数、推定主軸動力などを自動で計算する。最終的に工具は「生産性」「コスト」「機械・ワークへの負荷」の三つの観点から、それぞれ最適なものを提案する。
AIアシスタントでは顧客の質問に答えたり、タスクを実行したりする。同社のウェブショップサイトにも連動している。
- 2025年12月22日
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- 2025年12月19日
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NKEは、把持性能が同社従来品比3倍超で、体積と重さは同約3分の1と小型・軽量の新型エアチャック「ウルトラフォース」シリーズを発売した。顧客が従来と同じ産業用ロボットに新型を使うと軽量化分だけ可搬質量が増やせ、同じ重さの対象物(ワーク)を新型でつかむ場合は以前より小さなロボットで運用可能となっている。
また、ワークをつかむチャックの開閉幅が同じだと、把持力は新型の方が高い。空気圧を使って部品や製品をつかむエアチャックの新型で、把持性能は業界最高という。
シリーズはチャック開閉幅が40ミリメートルと80ミリメートルの2種。消費税抜きの価格は22万8000円から。年100台の販売を目指す。
独自開発の新機構の採用で3倍超の把持性能、約3分の1の小型・軽量化に加え、エア消費量と二酸化炭素(CO2)排出量が従来品比で約2分の1と省エネルギー性能も高めた。
- 2025年12月19日
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- 2025年12月17日
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DMG森精機は複合加工機「NTXシリーズ」の第3世代で「NTX1000/2000/2500/3000 3rd Generation」の4機種を発売した。主軸の性能や機能の向上などにより、第2世代と比べて高い精度や高生産性を実現した。同社製自動化システムとの組み合わせにより、長時間の連続稼働による利益拡大にも貢献する。航空や医療、エネルギー、半導体関連業界向けなどの部品加工需要を取り込む。
新型機は加工対象物(ワーク)を回転するターニング(旋削加工)用の左右の主軸と、工具を回転する主軸、刃物台(タレット)で構成。400ボルト仕様で加工能力を高めたターニング主軸の採用をはじめ、工具主軸の高速・高トルク化、徹底した熱変位抑制対策などにより、切削能力と精度を大幅に向上した。
工程集約などを支援する同社独自の製品群「テクノロジーサイクル」により切削や旋削加工だけでなく、専用機を活用していたギア加工や研削加工、計測といった複数工程の同加工機1台への集約も可能にした。
ワークを機械に着脱するロボットなど同社の豊富な自動化システムと組み合わせることで、長時間の安定した連続稼働を実現し、生産性向上に貢献する。
- 2025年12月17日
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- 2025年12月15日
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豊和工業は、価格を現行品に比べ40―50%程度引き下げた、段取り替え時の爪交換が容易なクイックチェンジタイプの旋盤用油圧パワーチャックを10日に発売すると発表した。直径8―15インチの4種類で、消費税抜きの価格は49万9000―81万7000円。人手作業がメーンだった生産を自動化し、コストを大幅に低減した。生産改革による低価格製品の第2弾。
発売する「H018MA」は、クイックチェンジチャックとしては1981年の現行品発売以来の新製品。ロボット導入などにより生産を自動化したほか、材料を見直して欧州の特定有害物質規制「RoHS指令」に適合した。
クイックチェンジは専用レンチでロックを解除するだけで容易に爪を抜き差しできる。通常必要なボルトの緩め締め作業が不要で、交換時間は5分の1に短縮するという。多品種少量生産で強みを発揮する。
同社は中小加工事業者が購入しやすいよう低価格製品を広げる方針。8月に第1弾として、くさび形3爪中空チャックを発売した。
- 2025年12月15日
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- 2025年12月12日
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工作機械主要18社の2026年3月期(2社は25年12月期)の業績予想は、売上高を公表している16社のうち12社が増収を見込む。営業損益では公表12社のうち6社が増益、4社が減益、2社が赤字を予想する。中国や米国、日本で電子機器や航空宇宙、造船関連などの受注が業績を押し上げるとみる。一方、トランプ米政権の関税措置やその影響などをどう織り込むかで各社の見方が分かれた。
中国市場が主力のツガミは25年4―9月期の実績を踏まえ、26年3月期の営業利益予想を5月公表比75億円増の270億円に上方修正した。中国での現地生産による短納期対応や迅速な修理復旧体制などにより、自動車や半導体、電子機器関連など幅広い分野で需要を取り込んだ。
牧野フライス製作所は26年3月期のアジアでの受注予想を4月公表比4%増に見直した。25年4―9月期に中国で受注が前年同期比50%増えた。同社幹部は中国で新エネルギー車(NEV)の金型の内製化に向けた設備投資が始まったほか、「電子部品向けの設備更新のための金型需要も重なった」とした。
シチズン時計は受注の緩やかな回復を踏まえ、26年3月期の工作機械事業の営業利益予想を5月公表比4億円増の64億円に上方修正した。特に北米で25年7―9月期の受注が医療関連で堅調に推移し、「米販売拠点で予定する値上げ前の駆け込み需要もあり、大幅増となった」(同社幹部)。
芝浦機械は25年4―9月期に工作機械事業の受注が前年同期比25・9%増の133億円に増加。国内では大型機の受注が増え、坂元繁友社長は「今後は造船関係でさらに増えてくる。下期に期待している」と述べた。
一方、オークマは26年3月期の営業利益予想を5月公表比80億円減の140億円に下方修正した。米国と日本で大手企業を中心に防衛や航空宇宙関連などの大型案件が活況だったが、米関税政策の影響により両国で「一番のボリュームゾーンの中小事業体が投資を控えた」(家城淳社長)ことが響く。特に米国では利益率の高いジョブショップ(部品加工を受託する中小製造業者)向けの伸びが想定を下回っていることが大きく影響する。
DMG森精機も25年12月期の営業利益予想を2月公表比200億円減の180億円に見直した。米関税負担の交渉に伴う出荷遅延や、調達する欧州製コンピューター数値制御(CNC)装置の刷新に伴う対応などで「納期の乱れが発生している」(森雅彦社長)影響を織り込んだ。
CNC装置大手のファナックは同製品を中心とするFA部門の25年7―9月期の売上高が前年同期比5・4%増の542億円、受注が同1・3%減の488億円だった。同部門の受注状況について山口賢治社長は「25年4―6月期は少し前倒しなどがあり、25年7―9月期は前四半期ほどではなかった印象。25年10―12月期以降は堅調に推移するとみている」とした。
- 2025年12月12日
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- 2025年12月10日
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加藤研削工業は、切削工具や機械刃物の再研磨を手がける。チップソーやメタルソー、エンドミルなど対象はさまざま。中でも特徴的なのが、メタルソーの刃ピッチを不等間隔に加工することでびびり振動を減らす「不等ピッチメタルソー加工サービス」。商標登録もしており、全国有数の独自技術だ。このサービスを新規顧客には無料提供することで、顧客開拓とノウハウの蓄積につなげている。
同社は1966年に創業。木工工具の再研磨から始まり、現在は食品業界や特注家具の製造会社、機械メーカーや素材メーカーなど幅広い業界に携わる。加藤社長は「刃の材質も加工対象物(ワーク)も顧客によってまったく違う。だからこそ当社には知見がたまっている」と胸を張る。
不等ピッチメタルソー加工は、パイプの切断加工や金属部品の溝入れ加工などに用いる丸鋸状工具の刃のピッチを等間隔の状態から不等分割に変える。これにより加工時に工具から出る振動が変化し、びびり振動が起こりにくくなる。利点は多岐にわたり、バリの減少や加工音の低減、工具への負担が減ることによる工具寿命の延長も期待できる。びびり振動が発生した場合、一般的に送り速度を遅くして対応する。だが同加工ではびびりの発生自体が減るため、送り速度を従来比3―7倍上げられる。一つの工具が会社の生産能力の底上げに寄与する。
不等ピッチ加工の研究やサービス提供を始めたのは08年。当初は具体的な効果や切削条件との相性など不明な点も多かった。そこで新規顧客に対して同加工を無料で行うサービスを開始。新規顧客を獲得するとともに、フィードバックをもらうことで知見を蓄積し、現在では顧客の切削条件によって最適なピッチを提案できるまでになった。同サービスの売り上げは全体の約2割を占めるまでに成長。加藤社長は「新品の刃物より、うちで研磨してもらった方がよく切れると言われたい」とほほ笑む。
- 2025年12月10日
