ブラザー工業、北陸に営業所 小型MC拡販
ブラザー工業は10月をめどに北陸地域に工作機械事業の営業拠点を開設する。立地は金沢市を予定する。同事業の北陸地域における営業所設置は初めて。石川、福井、富山の北陸3県をエリアとし、主力の小型マシニングセンター(MC)「スピーディオ」シリーズの販売拡大を図る。同事業の国内営業所は10カ所目。
新営業所は当初、営業スタッフ1人で活動を始める。石川県は建機関連、福井県は眼鏡、医療、半導体関連、富山県はアルミニウム関連など、北陸地域には多様な産業が集積しており、加工需要が高い。同社によると現状では主軸40番MCのユーザーが多いという。
同社のスピーディオシリーズは30番機だが、ここ数年でワイドストロークなど加工領域の拡大を進めており、一部、40番機領域の加工にも対応できるようになった。これを機に北陸地域に拠点を設けることで、他社MCからの置き換え需要を取り込む。
同事業を担当する寺倉達雄執行役員は「スピーディオは加工領域を拡充したことにより、北陸のお客さまに使用してもらえる状況になった」と説明。将来は営業所にユーザーや販売店に対する修理サポートなどサービス機能も拡充する考え。