機械情報ニュース
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- 2023年6月9日
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ジーネットは、アルム(金沢市)と切削加工現場のデジタル変革(DX)支援で業務提携した。加工プログラム自動生成ソフトウエアなどを含むアルムのクラウドサービス「アルムファクトリー365」を、ジーネットが7月から国内で独占販売する。価格は標準プランの場合で、基本使用料が1万9800円(消費税抜き)、データ使用料が1ギガバイト(ギガは10億)当たり1万5000円(同)。初年度に365ユーザーの導入を目指す。
工具選定や加工条件設定などを自動化するアプリケーションのほか、生産管理などの複数アプリを利用できる。導入の初期コストを抑えるサブスクリプション(定額制)で提供する。ジーネットは、2021年にアルムの加工プログラム自動生成ソフトの国内独占販売権を取得し、DX支援を強化してきた。
- 2023年6月9日
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- 2023年6月8日
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日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した5月の新車販売台数は、前年同月比25・0%増の32万6730台で、9カ月連続でプラスとなった。半導体不足などの影響は続いており、5月単月としては少し低いが、コロナ禍以前の水準に向けて回復基調が続く。
登録車は同28・1%増の20万6663台で、5カ月連続の増加。このうち普通乗用車は同47・4%増の11万9047台。5月単月としては過去最高の2019年に次いで2番目となった。乗用車はトヨタ自動車やスズキなど6ブランドが前年同月を上回った。特にマツダが2・9倍、トヨタの高級車ブランド「レクサス」は同2・3倍と大幅増。貨物車はいすゞ自動車が同53・4%増と好調だった。
軽自動車は同20・0%増の12万67台と9カ月連続の増加となった。車種別では乗用車が同22・2%増の9万2238台、貨物車が同13・0%増の2万7829台。メーカー別では8銘柄全てが前年同月実績を上回った。
車種別では背が高くスライドドアを備えたスーパーハイトワゴン系の車種が販売台数上位を占める傾向が続く。22年10月に一部改良したダイハツ工業の「タント」、同年7月に全面改良した同「ムーヴ キャンバス」のほか、ホンダの「N―BOX」が大きくプラスとなった。全軽自協は6月以降について「各メーカーとも半導体不足の影響は続いており、新車販売台数への影響がいつまで続くのかいまだに読み切れない状況」としている。
- 2023年6月8日
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- 2023年6月7日
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住友電気工業は切削工具「超硬ソリッドバーBXBR型」のコーナー(刃先角)半径と材種を拡充し、発売を開始した。自動車やIT、電機、医療などの小型部品において、小内径を高品質・低コスト加工するニーズに対応。消費税抜きの標準価格は4300―6450円。
コーナー半径に0・15ミリメートルを追加した。新たな製品ラインアップはコーナー半径0・05ミリメートル、0・15ミリメートル、0・20ミリメートルで、それぞれ7型番で合計21型番。耐摩耗性が高い物理気相成長(PVD)被膜の材種「AC1030U」も新しく設けた。
鋭利な切れ刃形状と高密着で平滑な被膜によるAC1030Uが切れ味を長く保ち、加工面のむしれを抑え品質を高める。
- 2023年6月7日
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- 2023年6月6日
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オークマは、省スペースで広い加工空間を確保した5軸制御立型マシニングセンター(MC)「MU―500VⅢ」を開発し、発売開始。加工対象物(ワーク)の最大サイズは直径700ミリ×高さ500ミリメートル。価格は標準仕様で4070万円(消費税抜き)。
最大ワーク径が600ミリメートルの「MU―400VⅡ」の上位機種で、フロアスペースは34%増と拡大幅を抑えながら加工空間を68%増やした。新世代コンピューター数値制御(CNC)装置「OSP―P500」を搭載し、経時熱変位は7マイクロメートル以下(マイクロは100万分の1)と5軸制御MCとしては世界最高レベルの精度安定性を確保。加工プログラムを知らない初心者でも初品加工まで実施可能にした。
消費電力は12%削減。「寸法精度の安定性」と「エネルギー消費量の削減」の両立を自律的にし、加工時の二酸化炭素(CO2)排出量を削減する「グリーンスマートマシン」として販売。特別仕様でクーラントタンクの清掃頻度を激減させる「スラッジレスタンク」を搭載できる。
- 2023年6月6日
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- 2023年6月2日
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MOLDINOは、高硬度鋼加工用高能率4枚刃ボールエンドミル「EHHBE―TH3」に首下長5Dタイプを追加し、発売した。
従来の同3Dタイプでは難しかった深部加工に対応し、特に硬度50HRC以上の高硬度鋼の直彫り荒加工や仕上げ加工に適する。刃径1ミリ―12ミリメートルの計17製品で構成。
耐熱性と耐摩耗性に優れるTH3コートを採用。先端部に微小な特殊エンド刃を設け、ボールR刃とは異なる刃を形成することで、ボールエンドミルで最も不安定となる切削速度ゼロ点(ボール先端部)をなくし、大幅な切削性能の向上を実現した。
また、チップポケット形状の改良により、4枚刃での高能率加工でも切りくずを排出しやすくした。
- 2023年6月2日
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- 2023年5月29日
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白山機工は、OEM供給で販売していた、工作機械が排出する切りくずの集積作業を自動化する装置「バケットリフター」を内製化し、本格受注を開始した。
内製化に伴い、切りくずを入れる専用チップバケットを高剛性化するなどの改良を加えた。消費税抜きの価格は400万円からで、新開発のチップバケットは別売りで20万円。
バケットリフターは切りくずがたまったチップバケットを装置下部にセットすると、ボタン一つで独自構造の機械内部をバケットが上昇する。そして、差し込み側を支点にバケットを反転させ、切りくずを装置下部に置く切りくずを集める箱に落とす仕組み。その後、バケットは自動でセット位置に戻る。
リフトの高さは通常6メートル程度までだが、それより高くする相談にも応じる。新たに開発したバケットの容積は約180リットルで、高い位置への上昇も考慮し安全のために高い剛性を確保した。
従来、バケットリフターの生産は外部に委託していたが、コロナ禍で受注が落ち着いていたこともあり、2年ほど前から内製化に向けて研究開発を実施。本社工場内に動作確認などをするテスト環境を整えたり、バケット上昇の仕掛けについて得意とするコンベヤーの技術を応用した機構を編み出したりして、内製化にこぎ着けた。
白山機工はチップコンベヤーやクーラントユニットの開発を手がけており、自社生産品のラインアップ拡充でトータル提案含めた営業も強化する。
- 2023年5月29日
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- 2023年5月26日
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住友電気工業は切削工具の高能率粗加工用高送りカッター「SEC―スミデュアルミルDMSL型」を発売中。既存の同DMSW型が刃径40ミリ―160ミリメートルに対し、DMSL型は同16ミリ―50ミリメートルでより小径。刃径のラインアップを多様にそろえ自動車や航空機、産業機械、金型などの加工条件に適応する。価格は個別に設定する。販売計画はDMSW型と合わせ初年度1億円、2年後2億5000万円。
DMSL型は本体とインサート(刃先交換チップ)からなる。超高速でも面粗さを抑える加工送り、大きな切り込み、長い工具突出しでの安定加工などが特徴。本体は刃径別に計44型番、インサートは材種別などに計21型番そろえた。
- 2023年5月26日
機械トピックス
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- 2023年5月30日
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オークマは、コンピューター数値制御(CNC)旋盤「LB3000EXⅢ」と立型マシニングセンター(MC)「MB―46VⅡ」を発売開始。
両機は当社を代表するベストセラー機の新モデル。新世代CNC装置「OSP―P500」を搭載し「寸法精度の安定性」と「エネルギー消費量の削減」を両立する「グリーンスマートマシン」として販売する。
両モデルとも機械が自律的に高精度を安定維持する知能化技能「サーモフレンドリーコンセプト」を備え、経時加工寸法変化を5マイクロメートル以下(マイクロは100万分の1)という世界最高レベルの精度安定性を実現。
消費電力は一般的な機械よりLBが14%、MBが15%削減。精度と省エネ性能を高め、一段と競争力強化。
新CNC装置で加工プログラムを知らない初心者でも1日でプログラム作成から初品加工まで実施可能。
LBは特別仕様でギアスカイビングによるギア加工もでき、専用機を使うギア加工の工程集約を実現します。
- 2023年5月30日
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- 2023年5月17日
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スギノマシンは、小型・汎用ドリリング・タッピングユニット「セルフィーダデュオ」シリーズに高速回転タップ機を追加し、発売しました。
1分間に100穴のタップ加工が可能。主軸の最高回転速度は毎分1万回転で、微小伸縮フロート機構を内蔵。最大ネジ立て能力はアルミニウムでM6、炭素鋼材のS45CでM4まで対応。
タップ回転と送り切り替え時のわずかな誤差を吸収し、ネジ立て精度を高めます。誤差の吸収により工具にかかる切削抵抗が減少し、タップ工具の寿命も向上します。
シンプルな構造で導入後のメンテナンスも容易。小型化や精密化が進む半導体関連部品や電子機器部品などの製造において、高い精度が求められる小径タップ加工に向きます。
セルフィーダデュオは、モーターやスピンドルの交換で加工能力が変えられ、加工プログラムの変更で加工条件や加工サイクルの変更ができるなど汎用性が高い製品です。
- 2023年5月17日
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- 2023年5月2日
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クーラントジェット式焼きばめホルダー「タング・ジェット・シュリンク」を発売開始。
加工ポイントへ確実に切削油を供給が可能。
特に難削材や高精度加工において、内部給油機構を持たない工具でも刃先を確実に冷却でき、加工時間の短縮と長寿命化が見込めます。
ホルダー把持部の内側に工具と平行の溝を入れることで、工具に沿って切削油が吐出されます。
これにより切削点に直接切削油を届け、高い冷却効果を発揮し、工具の把持機構に機械的な部品が無くスリムな設計で、複雑形状の部品加工でも工具の接近性に優れます。
また工具に沿って切削油が吐出されるため、干渉物があっても確実に刃先へ届けられます。
シャンク径は直径6ミリ―10ミリメートルの把持が可能。BT40、BT50、HSK―A63、HSK―A100のほか、DIN69871仕様の機械主軸に対応。
- 2023年5月2日
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- 2023年3月17日
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設置面積を600ミリ×500ミリメートルと抑え、工作機械1台ずつに設置しクーラント液を任意の濃度に自動調整する希釈装置「FCM10」
FCM10は濃度計を内蔵し、水分の蒸発などに影響を受けずにクーラント液の濃度をプラスマイナス1%内に管理し、4分で10リットルのクーラント液を追加供給できる。
水素イオン指数(pH)計も内蔵しており、クーラント液の劣化の程度も測定し、履歴も記録できる。
近年は、高精度をさらに追求するため工作機械や加工条件に合わせてクーラント液の濃度を変える動きもある。
このため濃度を自動で測定し、加工により減った分のクーラント液を自動で追加する希釈装置を導入。
FCM10は小型・低価格で工作機械1台ずつに設置でき、より正確な濃度管理が可能。
- 2023年3月17日
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- 2023年1月30日
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新コーティング+高含有CBNにより耐摩耗性と耐欠損性を両立。連続~断続・強断続まで幅広い加工領域をカバーし、高硬度材の長寿命・安定加工を実現します。
・新コーティングで耐摩耗性を向上
高硬度材加工では、長寿命・安定加工が求められます。KBN020は、高密着層を有する新開発のPVDコーティング MEGACOAT® TOUGHを採用しました。TiAlNを主成分とする高耐摩耗層が、酸化/拡散摩耗を抑制。さらに、コーティングに高密着層を設けることで、CBNと高耐摩耗層との密着性が向上。膜剥離を抑制し、長寿命・安定加工を実現します。
・新開発の高強度CBNで耐欠損性を向上
KBN020は、新開発の高強度CBNで耐欠損性も向上。高含有CBNを専用の高純度TiNバインダで緻密に焼結することで強度を高め、耐欠損性を向上します。さらに、新母材は高い放熱性を備えることでコーティング性能を引き出します。
・連続から強断続まで、幅広い加工領域をカバー
新コーティング+高含有CBNにより耐摩耗性と耐欠損性を両立し、高硬度材加工のコストダウンを実現するKBN020。連続から断続・強断続まで幅広い加工領域に対応し、工具集約を実現します。
- 2023年1月30日
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- 2023年1月27日
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自動車や航空機の部品に使用されるアルミニウム合金の穴あけ加工において、生産性向上の観点から更なる高能率化が求められていることに加え、部品の高精度化に伴い穴位置精度の要求も高まっています。
当社は、従来品に対して工具剛性と高い求心性を兼ね備え、新DLC(Diamond Like Carbon)コーティングを採用した「マルチドリルMDA型」を開発し、高能率条件での安定加工を実現しました。
・特長
(1)優れた加工安定性
ドリル刃先の新シンニング形状「RDシン二ング」の効果により高能率加工と穴位置精度の両立を実現。
(2)新DLCコーティングにより工具損傷を抑制
平滑性の高い新DLCコーティング「オーロラコートX」の採用により耐溶着性が向上し、工具損傷を抑制。
(3)鋳抜き穴への加工安定性向上
鋳造アルミニウム合金特有の位置ズレした鋳抜き穴の影響を受けにくい工具仕様に より加工安定性を向上。
・ラインアップ
MDA-H型(内部給油式) 計267型番
工具径/適用加工深さ
Φ1.0~Φ3.0㎜ L/D=3,5,10,15,20
Φ3.1~Φ12.0㎜ L/D=3,5,10
- 2023年1月27日
展示会情報
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- 2023年10月18日
愛知県 -
1987年にスタートした工作機械見本市で、西暦奇数年の秋に名古屋市のポートメッセなごやで開催しています。奇数年の工作機械展としては、国内最大規模。通算18回目となった2021年展では、426社・団体(1,795小間)が出展、約7万人が来場しました。
- 2023年10月18日