機械情報ニュース
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- 2025年3月7日
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共立精機は、ツールプリセッター(工具測定機)に新たな自動化機能を追加し、受注を始めた。工具をツールプリセッターで測定した後、工作機械まで搬送して交換する工程を自動化できる。工具管理の自動化をさらに推進し、慢性的な人手不足に悩む中小企業の課題解決に貢献する。価格は個別見積り。年間5セットの販売を目指す。
工具の形状、径や高さ、角度といった寸法を測定し、加工の段取り替えを効率化できるツールプリセッター「HP―6040―FA」に新機能を追加した。親会社であるスギノマシン(富山県滑川市)の自律移動ロボット(AMR)を活用し、ツールプリセッターで測定した工具を工作機械まで自動搬送する。
AMRにはロボットアームが搭載されており、工具の取り付けや交換も自動で行える。AMRは停止位置の誤差を補正する機能により、最大プラスマイナス5ミリメートルの停止精度を担保する。
ツールプリセッターには、計測する工具の刃先に付着した切り粉やホコリなどを人工知能(AI)で検知し、付着物を除いた寸法を正確に測定できる機能なども採用。工具管理の専用ソフトウエアも自社開発しており、工具、加工機、加工対象物(ワーク)の情報を一元管理できる。
- 2025年3月7日
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- 2025年3月5日
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日本工作機械工業会(日工会)が発表した1月の工作機械受注総額(確報値)は、前年同月比4・7%増の1161億4600万円と、4カ月連続で増加した。中華圏での春節(旧正月)休暇の影響など季節要因もあり、前月比は18・8%減少した。日工会の稲葉善治会長(ファナック会長)は「月々の増減をならして捉えれば、2024年後半以降の受注水準が年明け以降も持続している」との見方を示した。
地域別の受注額は、中国が前年同月比21・7%増の276億円。10カ月連続で伸びたが、4カ月ぶりに280億円を下回った。業種別では一般機械向けが同3・9%増、自動車向けが同26・1%増、電気・精密向けが同15・1%増だった。
日工会では中国政府の財政出動などにより設備投資は上向きつつあると見る。また稲葉会長は中国経済は不安定な状況だが、「力のあるところはシェアを伸ばそうと積極的に投資をしている」と話す。
インドは同98・1%増の83億円。通信機器や4輪・2輪車向けなどの好調により、過去2番目の高水準となった。ただ稲葉会長は過去数年続いた活況で設備が飽和状態に近づきつつあり、「少し踊り場にさしかかった感触を受けている」と慎重な見方も示した。
一方、欧米は期末効果が剥落。欧州はドイツを中心に景況が厳しく、同21・0%減と13カ月連続で減少した。北米は航空機関連の大口受注の剥落が響き、3カ月ぶりに250億円を下回った。米国について日工会は、トランプ政権の産業振興策によりエネルギーや航空宇宙関連で需要が伸び他分野への波及を見込むが、関税政策の動向を注視する。稲葉会長は中小規模のジョブショップなどでは金利の影響もあり長く設備投資を控えていたと捉えつつも、「新しい設備を投入する必要性への機運は高まっている」と期待を示す。
また内外需を含めた今後の受注動向については「25年1―3月期は季節要因もあり落ち着いた展開が続く」(稲葉会長)と予想する。
- 2025年3月5日
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- 2025年3月4日
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乗用車メーカー8社が発表した1月の生産・販売・輸出実績によると、8社合計の世界生産台数は前年同月比0・9%減の196万5743台となり、9カ月連続の前年割れとなった。中国での価格競争激化やタイなどでのローン審査の厳格化が続き、厳しい市場環境が生産・販売に影響した。トランプ米大統領が自動車に対する追加関税を検討する中、日本車メーカーにとっても視界不良の状況が続きそうだ。
世界生産はトヨタ自動車、マツダ、スズキ、ダイハツ工業を除く4社が前年割れとなった。三菱自動車は主力のタイやインドネシア生産が振るわず同17・8%減の7万5004台で12カ月連続で減少した。このほか日産自動車が8カ月連続、ホンダが6カ月連続、SUBARU(スバル)は3カ月連続でそれぞれ前年割れとなった。
一方、トヨタは新車投入効果などで国内が伸長。海外生産全体ではマイナスとなる中、北米やハイブリッド車(HV)販売が好調な欧州は前年同月を上回った。スズキはインドでスポーツ多目的車(SUV)「フロンクス」や「ブレッツァ」が人気。同国の生産が単月として過去最高となったことが世界生産全体をけん引した。
日本国内の生産では、認証不正の影響で前年同月の国内生産が0台だったダイハツが5万8563台に回復。その影響で同社の世界生産は同69・3%増の11万8509台となった。マツダは小型車「マツダ3」の伸長で国内生産が同22・6%増だった。
一方、日産は電気自動車(EV)「アリア」の台数減で国内生産が同4・5%減の5万2112台。11カ月連続で前年同月を下回った。ホンダは2023年10月に発売した軽自動車の新型「N―BOX」の増産に対応していた前年同月からの反動減で、同20・6%減の4万4857台。スバルも工場の工事の影響で稼働日が少なく、同17・0%減となった。
- 2025年3月4日
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- 2025年2月28日
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ユーベックは、小型マシニングセンター(MC)での加工時にノズル径1ミリメートルで、毎分40リットルのクーラント液を15メガパスカル(メガは100万)の高圧で吐出するクリーンジェットノズルを開発した。点検や清掃の負担軽減のほか、工具が従来比2倍以上に長寿命化するという。自社製の精密濾過装置と組み合わせたシステムとして販売する。
30番、40番主軸の小型MCが対象。小型MC30―50台が連結した集中クーラントの場合、配管工事別で精密濾過装置本体の消費税抜きの価格が5000万円程度。自動車部品メーカーなどに年間10システムの販売を目指す。
高流速、大流量のクーラント液を、刃具先がワーク(加工対象物)に接する「逃げ面」に当てることで摩擦熱が蓄積しにくくなり、刃具の長寿命化につながる。少量のエアで吹き流しながら刃具に当て、高効率切削加工と同時に洗浄機と同等レベルで切りくずを除去する。
ユーベックによると、小型MCを30―40台連結して使用すると電気代を約50%削減できるという。MC内部で使う治具やロボットなどにスラッジが付着せず、短時間の設備停止(チョコ停)を防げる。
同社の精密濾過装置は独自の精密フィルターを使用し、クーラント液を新液同等に長期間維持する。フィルター交換やタンク清掃、液交換は5年以上不要という。既存の配管やホースを利用でき、使用するMCの機種が異なっても集中クーラント方式により切りくず回収、給液、濃度管理が不要になり、生産現場の負担軽減にもつなげられる。
- 2025年2月28日
機械トピックス
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- 2025年3月10日
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グリーンツールは、金型の試作などに使われる複合材料ケミカルウッド向けのエンドミルを発売しました。
最適な靱性(じんせい)や粒度を持つ超硬母材を用いて、刃形も新たに設計。
コーティングレスの超硬ソリッドエンドミル。刃先が丸いボールと、四角いスクエアの2タイプで、刃数は2枚。直径6ミリ―12ミリメートルの4サイズをそろえました。
ケミカルウッドは木粉とウレタン樹脂からなる複合材で、柔らかくて軽いが専用工具はなかった。適した超硬母材を選定し、刃のどの部分が当たってもすくい角が同じになるよう刃形状を設計した。コーティングレスながら長寿命を実現した。
グリーンツールの本業は工具の再研磨。新品工具部門の「テクニカルラボ」として開発した。将来の別会社化を検討している。
- 2025年3月10日
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- 2025年2月26日
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ヤマザキマザックは電気自動車(EV)などの中・小物部品の加工に最適な立型マシニングセンター「FF―400V/30」を発売しました。
機械幅は1630ミリメートルと小型で30番テーパの主軸を搭載し、高速・高剛性に特化した構造。
従来よりもX・Y・Z軸の加減速を向上し、サイクルタイム短縮を実現しつつ、アルミニウムのほか鋳物や鉄系などの重切削もできるようにしました。
2軸回転テーブルを搭載し、複雑形状の加工対象物(ワーク)もワンチャッキングでの多面加工で工程集約が可能。切り粉の排出性を高めた加工エリアの構造と機械幅を小型にした設計により、長時間無人運転を行う量産ラインにも対応。
エアキットや潤滑装置などを機械背面に集約し、日常の保守作業をしやすくしました。切りくずの堆積を防ぐカバークーラントを標準搭載し、作業者の負担を軽減するほか、前面ドアの開口部を大きくし、無理のない姿勢でワークの着脱、治具交換ができるなど、保守性や作業性も向上。
- 2025年2月26日
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- 2025年2月12日
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富士精工 富士精工>ロボ加工時、先端工具を自動交換
富士精工のロボット加工でハンドチェンジャーの先端部の工具のみを自動交換できる「ATCスタブホルダ」。
ロボット加工時の工具交換の際に、専用のツールポッドと併用することで直進動作だけで先端部の工具のみの自動交換を実現します。
工具の種類ごとにハンドチェンジャーを用意する必要がなくなります。
- 2025年2月12日
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- 2025年1月30日
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コスメック コスメック>ワーク穴内張 取り外し不要に
コスメックの5面同時加工が可能なホールクランプ「油圧単動式モデルSFG」。
加工対象物(ワーク)穴を内張して引き込んで締めるため、一度チャッキングするとワークの取り外しが不要。
工程削減や工場のスペース確保などにつなげます。
ワーク穴の径6ミリ―16ミリメートルの範囲で、0・5ミリメートル刻みに用意。
- 2025年1月30日
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- 2025年1月28日
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セイコーインスツル セイコーインスツル>ワーク・ホルダー自動交換
セイコーインスツルは、内面研削盤「STG―6N」にロボットを搭載し、無人化・省人化を可能とする製品。
ロボットで加工対象物(ワーク)を交換するほか、自動工具交換装置(ATC)仕様の高周波スピンドルにより砥石(といし)を取り付けたHSKホルダーも自動交換でき、24時間稼働が可能。
- 2025年1月28日
展示会情報
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