機械情報ニュース
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- 2024年7月16日
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日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した2024年上期(1―6月)の車名別新車販売は、ホンダの軽自動車「N―BOX」が3年連続の首位となった。前年同期比10・3%減となったものの唯一の10万台超えで首位の座を守った。2位はトヨタ自動車の「カローラ」。登録車だけに限るとカローラは07年上期以来17年ぶりの首位となった。
N―BOXは23年10月に全面改良した。24年5月にスズキの軽「スペーシア」に首位を譲ったものの、上期全体では安定した人気を誇り、6月単月でも首位を奪還した。ただ、上期は能登半島地震による減産の影響に加えて、全面改良で価格が上昇したことも販売面に影響し前年同期比で減少したもようだ。
2位のカローラは「カローラ」「カローラツーリング」「カローラスポーツ」を一部改良した効果があった。一方、トヨタの小型車「ヤリス」は前年同期の2位から4位に後退。認証不正問題で6月から「ヤリスクロス」を出荷停止したことも要因とみられる。
3位のスペーシアは23年11月の全面改良が奏功した。スペーシアに加え、7位の「ハスラー」、9位の「ワゴンR」など軽の上位はスズキが占めた。競合するダイハツ工業が認証不正問題で販売減となったことに加え、半導体不足で抱えていた受注残が解消したことが寄与し、多くの車種でプラスとなった。
ダイハツの軽「タント」は25位。6月単月では前月比93・3%増で1万台超となり5位に入った。同社の生産・出荷再開は商用車に比べ乗用車が遅れていたが、足元で市場への供給が正常化に向かい、販売も上向いてきた。
- 2024年7月16日
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- 2024年7月12日
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住友電気工業は切削工具「高能率粗加工用高送りカッタ SEC―スミデュアルミルDMSL型/DMSW型」に、刃径35ミリ―100ミリメートルの25型番を追加し、6月に発売する。多様な刃径をそろえ、自動車や航空機、産業機械、金型などの加工で強まる高能率化ニーズを取り込む。消費税抜きの価格は個別設定する。
DMSL型/DMSW型は送りの高速さや加工の安定した長い突出し、良質な加工面が特徴。DMSL型の刃径は16ミリメートルが最大だった。新型番の追加により同35ミリ―100ミリメートルまで加工領域を広げ、高能率化によるコスト低減や低炭素化を支援する。既存のDMSL型/DMSW型と合わせ初年度に1億円、2年後に2億5000万円の販売を見込む。
- 2024年7月12日
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- 2024年7月5日
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ユキワ精工は、工作機械内の工具マガジンに収納して使う加工対象物(ワーク)搬送ホルダー「ワークハンドリングホルダ」を製造・販売している。機械の動きを利用して内部のワーク搬送を手軽に自動化する。新たに付帯設備を導入する場合と比べ、省スペース化や低コスト化の面で有利だとして展示会などを通じて訴求中だ。
同社が開発したワークハンドリングホルダは、ピストンとバネを内蔵する。加工時に使うセンタースルークーラントの圧力でワークをアンクランプし、バネの力でクランプする仕組み。いずれも電源やエア源は不要だ。
外径把持用と内径把持用の2種類を用意した。ただし、ワークを2点で直接つかむ部分はユーザー側で調整する必要がある。小杉正営業推進部長は「ターゲットは中小企業。生産技術部門があるか、製品を組み込める技術力のある業者を抱えている工場に最適」という。何らかの理由で搬送ロボットなどの付帯設備の導入を見送った生産現場への普及を目指している。
ワークハンドリングホルダ本体の外寸は最大直径75ミリ×高さ148・4ミリメートル。現行品はシャンクツール形状BT30のみ対応し、ワーク質量は1キログラムまで。
同社でも比較的小さい生産品目であるドリルチャックの溝加工に活用中。製品を組み込んだ機械は1台だが、作業員がいない夜間や昼休憩に合わせて一度に数十個を加工。効率化に役立てている。
消費税抜きの価格は内径把持も外径把持も1個27万8500円から。酒巻社長は「仮にロボットだと何百万円とかかる投資が何十万円で済む可能性があるし、場所も取らない」と強調する。
元は先行きの販売も視野に、自社量産品の生産性向上を目的として2018年ごろから開発。順調な稼働を確認後、22年7月に発売した。酒巻社長は「似たような発想は欧州にあるが、製品化した例はあまりない」とし、新市場に挑んでいる。
- 2024年7月5日
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- 2024年7月4日
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スギノマシンは、ウオータージェット(高圧水噴射)技術を活用して金属部品を表面改質する受託加工サービスを始めた。同社は処理装置の製造販売を手がけるが、少量・少額のテストニーズが高まっており受託加工を実施することにした。サービス価格は加工内容や数量などで異なり、20万円から(消費税抜き)。
新サービスは2種類の加工法を提供する。一つ目はウオータージェットを用いて金属部品の疲労強度、寿命を向上するピーニング技術「キャビテーション・ウオータージェット・ピーニング(CWJP)」。鉄やガラス、樹脂といったメディア(投射剤)を一切使用せず水のみで加工できるため、廃棄物が発生しない。
もう一つが金属積層造形(AM)向けの表面処理技術「キャビテーション・アブレシブ・サーフェス・フィニシング」。水とアブレシブ(研磨剤)を混ぜた液体が入った水槽内で高圧水を噴射することで、AM部品の表面処理が行える。同工程の一部は煩雑さから手作業が一般的だが、同技術を用いれば自動化・省人化につながる。
- 2024年7月4日
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- 2024年7月3日
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かいわは、平面研削盤での加工時に、回転するホイール型砥石(といし)の振れを抑えるシステムを開発した。砥石をフランジに取り付けて加工前に砥石形状を整えるといったツルーイング(形直し)時間を短縮できる。自社で同システムを活用し、振れを抑える独自加工を行うサービスをこのほど提供開始した。価格は個別見積もり。新サービスで初年度に売上高1000万円を目指す。
新開発の「Brenner 超砥粒ホイール同心取り付けシステム」は、ホイール型砥石と固定するためのフランジに円周状の溝と突起を加工し、はめ合わせて研削盤にセットする。
かいわは同システムの開発に伴って、平面研削盤で振れ測定テストを実施した。その結果、Z軸方向の振れが標準仕様の5分の1程度に当たる5マイクロ―10マイクロメートル(マイクロは100万分の1)に収まったという。
システムに対応する砥石メーカーは、同社への問い合わせが必要。今後、金型加工を中心とした金属加工業者に同システムを使った加工サービスを訴求する。加えて、フランジメーカーなどへのライセンス供与も見据える。
- 2024年7月3日
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- 2024年7月2日
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DMG森精機は使いやすさを高めた工作機械の操作盤に多様なアプリケーションを実装できるヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)を開発した。複雑な加工プログラムを容易に出力できるアプリや、稼働停止時間の削減につながるアプリなどを使用できる。デジタル変革(DX)による加工工程の集約や自動化、省エネルギー化をしやすくし、生産性の向上に貢献する。
開発したHMI「ERGOline X with CELOS X」は、5軸加工機などのDMG森精機の最新機種に搭載し、今後全機種への展開を予定する。同社のクラウドシステムとつないで簡単にアプリを使えるほか、オフラインでも活用できる。
アプリでは工程集約で複雑化する加工プログラムでも的確に出力する機能を搭載。シミュレーションも可能で工具の干渉も未然に防げる。
稼働停止時にDMG森精機のサービス部門と同じ情報を共有し、課題を早期解決できるアプリも搭載。稼働停止時間を減らし、自動化した工程などで加工時間を確保しやすくする。予定の加工を終えると自動で待機モードに切り替わり、次の加工開始に合わせて待機運転する機能を備えたアプリでは、消費電力削減が見込める。
同社はDXで工程集約や自動化を進め、グリーン・トランスフォーメーション(GX)を実現する「マシニング・トランスフォーメーション(MX)」の提案に力を入れる。新型HMIでMXを実現しやすくし、顧客の競争力向上に貢献する。
- 2024年7月2日
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- 2024年7月1日
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エンシュウは溶接機器メーカーの米リンカーン・エレクトリックと協業し、電気自動車(EV)部品向けにアルミニウム製品の新たなレーザー溶接工法の提供を始めた。エンシュウのレーザー加工の知見と、リンカーンの技術を組み合わせた高速・高品位なシステムとして提案する。1件ごとの受注額は5000万円程度を想定。2029年3月期までに今回の協業に関する売上高で7億円以上を目指す。
提供するのは半導体レーザーと、加熱した溶接ワイヤを供給する「ホットワイヤ」を組み合わせたリンカーンの工法。日本ではエンシュウが初めて取り扱う。
同工法はワイヤを加熱してあるため、その溶融にはレーザーの出力が奪われず、アルミを高精度に溶接できる。隙間のある箇所の溶接にも対応する。
同工法を用いてユーザーに適した生産システム提案を行うため、エンシュウは本社工場(浜松市中央区)にレーザーとホットワイヤによる溶接実験機を導入し、ユーザーからのテスト加工などに応じる。
- 2024年7月1日
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- 2024年6月28日
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ミスミグループ本社は、機械部品の電子商取引(EC)サイトに納期調整や見積もりの待ち時間が不要となる新機能を追加した。国内外で400社を超えるサプライヤーの在庫状況や工場の生産能力情報をネットワーク化。これによりECサイト上で提供できる部品数量を大幅に増やした。利用者は購買の業務効率化に加え、手持ち在庫を削減できる。主に中小企業向けに訴求する。国内で先行運用し、今後の海外展開も見据える。
ミスミグループ本社は顧客の希望数量に対し、複数サプライヤーの在庫を瞬時に組み合わせて価格と納期を自動で表示するアルゴリズムを開発。これにより同社のECサイト上で顧客に提供できる部品数量を拡大した。
利用者がECサイト上で必要な数量を入力した際、即時に各社のデータを連携してサプライヤーに点在する在庫を瞬時に引き当て、価格・最短納期を自動で表示する。
大口の購買需要の高まりや、世界的なサプライチェーン(供給網)リスクに対応する。サプライヤーにとっても、既存商圏外の需要取り込みや在庫の効率運用といったメリットが見込める。
- 2024年6月28日
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- 2024年6月27日
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住友電気工業は電動車などの小径ネジ・リベット成形用超硬金型に、直径3ミリメートル、4ミリメートルの極細内径を穴加工できる「小径ボーリングバイトDABX型=写真」を発売開始した。
径数十ナノメートル(ナノは10億分の1)の微細なダイヤモンド粒子を結合材なしに強固に直接結合したナノ多結晶ダイヤを刃先に適用した。消費税抜きの価格は、標準品「DABX035R―02NPD10」が6万4200円。6型番そろえる。
ナノ多結晶ダイヤは単結晶ダイヤと異なり特定の方向への割れやすさがなく、超硬合金などの加工面の品質と精度を長時間維持できる。金型の加工能率・精度を向上するため、研削・放電加工から切削に切り替えるニーズを取り込む。
- 2024年6月27日
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- 2024年6月26日
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ソディックはリニアモーター駆動の形彫り放電加工機「ALプラス」シリーズの大型モデル2機種を発売開始した。加工液を送るポンプをインバーターで最適制御することで消費電力を低減。自動化システムを容易に組み込める機構も採用した。スマートフォンや自動車部品などの精密な金型や部品の加工需要を取り込む。
発売したのはX軸の移動距離が850ミリメートルの「AL80G+」と同1200ミリメートルの「同100G+」。
独自の高出力リニアモーターを搭載し、高速で高応答な加工性能を実現したほか、非接触駆動により経年変化を抑えられ長期で高精度を維持できる。
温度変化による変位などに対する精密熱変位補正機能を標準搭載し、加工精度を向上。蓄積した放電加工の基礎データなどをベースに最適な数値制御(NC)プログラムを人工知能(AI)で推論して出力する機能も備え、利便性を高めた。
またX軸の移動距離が400ミリメートルの「同40G+」と同600ミリメートルの「同60G+」も発売済み。
- 2024年6月26日
機械トピックス
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- 2024年7月11日
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七宝金型工業 -七宝金型工業-大物加工、簡単に水平出し 七宝金型が新治具New
七宝金型工業は、大型の加工対象物(ワーク)を加工機などに設置する際に、水平になるように調整する作業を簡易化する「EASYG(イージグ)」を開発しました。
六角レンチで簡単に0・01ミリメートルの精度の高さ調整が可能で、自動車部品など向けの金型を製造する自社の工場で使用したところ、段取り工数を約90%低減できました。
マシニングセンター(MC)などの加工機や3次元(3D)測定機でのワークの水平出しに使用し、レンチを回転させるとイージグの上面が膨らみ、高さ調節ができます。
ワークのわずかな傾きが製品の精度に影響するため、段取り作業は重要。従来は精度が出るまでリフトやクレーンで何度も持ち上げ、シム(薄板)をワークとスペーサーの間に挟んで微調整するなど多くの工数がかかっていました。
イージグを使用すると、一度リフトなどでワークを設置すれば、簡単な操作で高さを変えられ、工数がかからず、重量物を扱う危険作業も低減できます。七宝金型工業の工場では月平均で約45時間の段取り時間を削減し、またクレーンやリフトの占有時間も半減できました。
- 2024年7月11日
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- 2024年7月10日
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板金加工工場は一般的に生産管理を担う事務所、加工プログラムを作成するプログラム室、加工を担う現場に分かれる。アマダはこの三つの作業場をDXで連携するソリューションとして、現場と事務所を支援するソフト「LIVLOTS(リブロッツ)」を開発した。
事務所では受注に対して製造番号を割り振り、納期や個数などの製造手配を現場にかけ、加工プログラムの作成をプログラム室に指示する。こうした情報はこれまで作業指示書や図面など紙で管理することが多かったが、リブロッツで情報を共有しやすくした。
また生産管理システム、コンピューター利用設計・製造(CAD/CAM)ソフト、加工機を手がける同社の強みを活用。加工機の稼働データをひも付けるなどして製造番号ごとに作業の進捗も管理できるようにした。山内和幸常務執行役員は「これまで人によって管理していた情報や作業場の工程の進み具合を可視化し、工場全体で共有できるようにすることで、受注から出荷までの効率化などを支援できる」と自信を示す。
商工中金の1月の中小企業設備投資動向調査によると、2024年度の当初計画で設備投資を見込まない企業のうち、必要な人材を確保できないためとした割合が8・9%に達した。日本工作機械工業会の柚原一夫専務理事は「従来は企業収益の悪化などが設備投資を控える主な理由だったが、人材確保が主要項目に上がってきている」と警戒する。人手不足が成長を阻害する一因となりつつあり、DXによる生産性向上の重要性が高まっている。
- 2024年7月10日
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- 2024年7月9日
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アイダエイジ ーアイダエイジー金型寿命予測、メンテ最適化New
プレス加工ではアイダエンジニアリングがDX支援システム「AIDAデータアナリティクスシステムAiCARE」を開発した。同社製プレス機の荷重などの稼働データを独自の手法で分析し、金型の状態を常に監視するアプリケーションを搭載。これまで累計のプレス回数や加工後の加工対象物(ワーク)の状態などから判断していた金型寿命の予測に活用できる。同じ金型でも使い方で状態が変わるため、メンテナンス時期の最適化を支援し、加工品質の安定や保守費用削減に貢献する。
また米オープンAIの対話型AI「チャットGPT」を活用し、プレス機の加工方法などをアイダエンジが蓄積した技術的な知見も含め回答する機能も確立した。
アイダエンジはこのDX支援システムを高速プレス機「MSP」などに標準装備して受注を始めた。通信機器などを事前に搭載し、サブスクリプション(定額制)サービスで提供する。橋向喜春上席執行役員は「当社のノウハウやAIでデータを分析することで、ビジネスの意思決定に使える情報を提供したい」と語る。
- 2024年7月9日
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- 2024年7月8日
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「機械学習で工作機械の不具合の予兆を検知するサービスを始めた」。DMG森精機子会社でソフトウエア販売などを手がけるテクニウムのブルーメンシュテンゲル健太郎社長は、DXによる稼働停止時間(ダウンタイム)の削減に力を入れる。
DMG森精機の別の子会社のWALC(東京都渋谷区)が開発したサービスで、モーターの電流値などを人工知能(AI)で学習し、主軸や送り軸の摩耗による不具合の予兆を検知する。DMG森精機製の複合加工機では、同サービスで計画的に軸を保全し、ダウンタイムを従来比5分の1となる1日に減らした。
またボールネジでは、構成部品のベアリング(軸受)の負荷をAIで監視して不具合を早期に検出することで、部品の交換コストを削減した。これまで軸受の異常に気がつかずボールネジそのものが故障してから交換するケースがあった。ブルーメンシュテンゲル社長は「一つの部品の不具合の予兆を検知できれば、他の部品への影響を最小限に押さえ込める」と強調する。
DMG森精機はDXで工程集約や自動化を進め、グリーン・トランスフォーメーション(GX)を実現する「マシニング・トランスフォーメーション(MX)」の提案に力を入れる。WALCのサービスはDMG森精機の工作機械に関連キットを取り付けるだけで、専用のクラウド環境を通じて簡単に利用できる。ブルーメンシュテンゲル社長はDXで工程集約や自動化を進めた加工工程のダウンタイム削減を支援し、「顧客の機械の稼働率や生産性向上に貢献したい」と意気込む。
- 2024年7月8日
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- 2024年6月20日
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ガリュー ガリュー>低圧・高耐久のエアブローノズル
ガリューは、生産ラインに対応するエアブローノズル「ラインブラスター」シリーズを刷新して発売しました。
チューブの素材を見直し、低圧でも回転しやすくし耐久性も高め、除塵や水切り、乾燥などの用途を想定。
低圧・標準タイプで可動範囲ごとに3種類のノズルをご用意。
使用圧力は低圧タイプが0・25メガ―0・4メガパスカル
- 2024年6月20日
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- 2024年6月14日
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京セラは高能率、安定加工を実現した自動盤用突っ切り工具「KGZ」を開発しました。
ホルダーに採用した独自機構により、インサートを強力に固定してびびりを抑制するほか、加工時に発生するインサートからの応力を分散し耐久性を高めました。ステンレスや鋳鉄、合金鋼、アルミニウム合金といった幅広い材料の小物部品加工に対応。
新開発のKGZはホルダーを計112型番、インサートを計129型番それぞれご用意。
ホルダーに三つの独自機構を採用し、左右に抜ける斜めのスリットを設け、構造上難しいとされてきたインサートを真上方向から適切な圧力で固定することに成功。
インサートを挟み込むホルダーのクランプ上部は、内側に引き込む形状にデザインしてインサートのズレを抑制し、加工時にインサートから負荷や衝撃を受けるホルダーのストッパー部は、鈍角形状に設計して応力を分散し、同部の摩滅量を他社製品比3分の1以下に低減。
インサートは、上面に設けられたV字の溝の角度と形状を両端部と中央部で変えることでホルダーへのフィット感を高め、スムーズな装着を実現します。
またインサート向けに、特殊ナノ(ナノは10億分の1)積層コーティング材種と成膜プロセスを開発。鋼を加工する際の耐摩耗性を他社製品比2倍に高めました。
- 2024年6月14日
展示会情報
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