機械情報ニュース
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- 2025年4月18日
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日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が公表した2024年度の車名別新車販売によると、ホンダの軽自動車「N―BOX」が4年連続で首位をキープした。前年度比3・5%減の21万768台で唯一20万台を超えた。上位10車種ではスズキの軽「スペーシア」や、8年ぶりに全面改良したホンダの新型小型ミニバン「フリード」の伸びが目立った。
全体首位のN―BOXは、軽自動車のみに限ると10年連続で首位だった。全体2位のトヨタ自動車の小型車「ヤリス」は、登録車としては5年連続の首位。同「カローラ」は23年10月の小型スポーツ多目的車(SUV)「カローラクロス」の改良や、24年1月に「同セダン」「同スポーツ」などを一部改良した効果などが寄与し全体4位に入った。
全体3位のスペーシアは前年度から一つ、全体8位のフリードは同七つ、それぞれ順位を上げた。24年度は6車種が10万台を超えた。
一方、リコール(無料の回収・修理)などの影響でトヨタのハイブリッド車(HV)「プリウス」は前年度比25・3%減となり、前年度より六つ順位を落とした。ダイハツ工業の軽「ムーヴ」は、23年度中に一部モデルの生産を終了したことに伴い同16・6%減となり、前年度から九つ順位を下げた。
25年3月単月のランキングでもN―BOXが3カ月連続の首位となり根強い人気が続く。2位以下はヤリス、スペーシア、カローラが続き、24年度の上位4位と同じ顔ぶれとなった。
- 2025年4月18日
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- 2025年4月17日
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テラルは、工作機械の切削液(クーラント)向けポンプの次期製品を2025年に発売する。モーターを外部調達品から自社開発した高効率な新型に切り替えることで、従来より40%近く省エネ化する。価格や販売目標は今後詰める。
発売するクーラントポンプは、低圧でダーティー液用の「LPWE型」と中圧「LVS型=写真」の2シリーズ。いずれも現在は外部調達の誘導モーターを使用している。これを自社開発した永久磁石同期モーターに切り替える。
国際電気標準会議(IEC)が定める産業用モーターの効率規格で最高レベルの「IE5」を達成し、消費電力量は従来比40%近く削減できる。
モーターの出力はそれぞれ1・5キロワット、2・2キロワット。流量は毎分80―350リットルと同10―50リットル。LPWE型は羽根車の材質に鋳物を採用し、異物に強い。インバーター制御でドライバーは内蔵、操作や監視はスマートフォンのアプリケーションで行う。インバーターで回転速度を制御できるようになったため、モーターを定速運転し、バルブで流量を制御する従来方式に比べて大幅に省エネ化できる。
新ポンプを採用したクーラント濾過装置のコンセプトモデルでは、ポンプの搭載台数を従来の5台から2台に集約。従来機に比べて43%省エネ化、発熱量は31%低減できるという。
多くの新技術を盛り込んだ意欲的なモデルで、競合メーカーからの市場シェア奪還を目指す。
- 2025年4月17日
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- 2025年4月16日
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三菱マテリアルは超硬工具の材料に使うタングステン製品の安定供給に力を入れる。2024年12月に独エイチ・シー・シュタルク・ホールディングス(HCS)を買収。同製品の生産能力を現状比6倍以上の年1万6000トンに拡大、世界最大規模のリサイクル処理能力も確保する。
HCSはドイツやカナダ、中国で超硬工具の原料となる炭化タングステン粉末を生産。ドイツでは使用済み超硬工具などのリサイクル原料のみを調達して生産する。三菱マテリアルは子会社の日本新金属(大阪府豊中市)で超硬工具向け炭化タングステン粉末、電子部品や半導体向けタングステン粉末などを生産。秋田工場(秋田市)では国内外で回収した使用済み超硬工具を全て再利用している。
HCSのドイツの拠点と秋田工場を軸に欧州、米州、アジアで超硬工具の回収からタングステンの再資源化、新たな工具の生産まで完結する循環型の仕組みを構築する。タングステンは硬度が高く、自動車や航空機部品の切削工具に使われる。
一方、タングステンの埋蔵量は世界の6割、鉱石由来のタングステンの供給は世界の8割を中国が占め、米中対立に伴う調達リスクが懸念される。HCSとは使用済み超硬工具の回収でも連携し、30年度までにタングステン製品の生産でリサイクル原料の使用比率を現状の53%から80%以上に高める。小原和生執行役常務は「タングステン製錬などを手がけるベトナム企業とタングステンの中間原料の長期調達契約も結んだ。中国に依存せず、タングステン製品を安定供給できる仕組みを築く」と力を込める。
- 2025年4月16日
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- 2025年4月15日
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日刊工業新聞社がまとめた工作機械主要4社の2024年度の工作機械受注実績は、前年度比11・4%増の3989億2400万円だった。3月単月は前年同月比36・5%増の456億1100万円となり、10カ月連続で増加した。地域や顧客ごとに異なるが、設備投資を計画通り進める企業を中心に受注が支えられ、国内では期末効果による押し上げも見られた。
24年度の受注総額は全社がプラスとなった。中国では政府による景気刺激策にも支えられる形で受注が回復し、欧米では航空機産業向けの需要が底堅く推移した。またインドでは「自動車や航空機向けの需要が堅調だった」(牧野フライス製作所経営企画部)ほか、国内では「週末などでの連続稼働を見据え、大型機や複合加工機が増えた」。
3月単月ではオークマが受注総額と輸出が単月として過去最高を更新した。中国では電気自動車(EV)や風力向けなどで大型機を中心に受注が増加。米国は航空宇宙やエネルギー関連産業向けが伸びたほか、「トランプ米政権の関税政策を見据えた駆け込み受注のような動きも一部見られた」。
牧野フライスは輸出が前年同月比で8カ月連続で増加した。中国で新エネルギー車(NEV)関連向けの受注が堅調に推移し、「欧州では航空機向けが増えた」。
中国市場が主力のツガミは輸出が7カ月連続で増加し、12カ月ぶりに100億円を上回った。中華圏では1月下旬から春節を祝う大型連休があり、同社幹部は「春節明けの反動も一部で見られた」と話す。一方、米国と中国が互いに関税を掛け合う展開については「米中問題の影響がないとはいえず、見方が難しい」と注視する。
国内では芝浦機械が2カ月連続で増加。横中繰り盤など大型機を中心に「建機、航空機関連、金属加工向けが増加した」。オークマも国内が大幅に増加し、「複数台を受注する単価の高い商談もまとめられた」という。
- 2025年4月15日
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- 2025年4月11日
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三菱マテリアルは超硬工具の材料に使うタングステン製品の安定供給に力を入れる。2024年12月に独エイチ・シー・シュタルク・ホールディングス(HCS)を買収。同製品の生産能力を現状比6倍以上の年1万6000トンに拡大、世界最大規模のリサイクル処理能力も確保する。
HCSはドイツやカナダ、中国で超硬工具の原料となる炭化タングステン粉末を生産。ドイツでは使用済み超硬工具などのリサイクル原料のみを調達して生産する。三菱マテリアルは子会社の日本新金属(大阪府豊中市)で超硬工具向け炭化タングステン粉末、電子部品や半導体向けタングステン粉末などを生産。秋田工場(秋田市)では国内外で回収した使用済み超硬工具を全て再利用している。
HCSのドイツの拠点と秋田工場を軸に欧州、米州、アジアで超硬工具の回収からタングステンの再資源化、新たな工具の生産まで完結する循環型の仕組みを構築する。タングステンは硬度が高く、自動車や航空機部品の切削工具に使われる。
一方、タングステンの埋蔵量は世界の6割、鉱石由来のタングステンの供給は世界の8割を中国が占め、米中対立に伴う調達リスクが懸念される。HCSとは使用済み超硬工具の回収でも連携し、30年度までにタングステン製品の生産でリサイクル原料の使用比率を現状の53%から80%以上に高める。小原和生執行役常務は「タングステン製錬などを手がけるベトナム企業とタングステンの中間原料の長期調達契約も結んだ。中国に依存せず、タングステン製品を安定供給できる仕組みを築く」と力を込める。
- 2025年4月11日
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- 2025年4月9日
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DMG森精機は5軸制御立型マシニングセンター(MC)「NMV5000DCG」に独自の歯車研削ユニットなどを搭載して受注を始めた。加工対象物(ワーク)の旋削やミーリング、ギアスカイビングによる歯車の荒加工、仕上げ研削までの各工程にバリ取りも含めて1台で対応する。研削時は機内に格納していた歯車研削ユニットを自動で主軸に装着し、歯車の位相を検知して歯合わせをしながら1歯ずつ自動で成形研削する。
内歯車と外歯車の両加工に対応し、加工精度は「ISO4級」。ある歯車では、旋盤や歯車加工専用機など複数台の機械で加工していた従来と比べてサイクルタイムを約47%短縮できたという。同社担当者は「歯車の加工から研削まで工作機械1台に工程を集約できる機種は初めて」と自信を示す。こうした歯車加工の課題解決策を「GearProduction+(ギヤプロダクション・プラス)」として順次開発して展開し、対応機種を拡大していく。
不二越は歯車研削盤「GSGT260」を開発。「これまで歯車用の工具や加工機で培ったノウハウを活用する」(同社幹部)ことで、高い精度や能率の研削加工を実現した。外歯車の加工に対応し、加工精度は「新JIS1級」。
複数の歯を同時に創成研削し、EV用駆動装置「イーアクスル」の減速機向けなど量産部品の加工需要を取り込む。
- 2025年4月9日
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- 2025年4月8日
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日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が公表した2024年度の車名別新車販売によると、ホンダの軽自動車「NーBOX」が4年連続で首位をキープした。前年度比3・5%減の21万768台で唯一20万台を超えた。上位10車種ではスズキの軽「スペーシア」や、8年ぶりに全面改良したホンダの新型小型ミニバン「フリード」の伸びが目立った。
全体首位のNーBOXは、軽自動車のみに限ると10年連続で首位だった。全体2位のトヨタ自動車の小型車「ヤリス」は、登録車としては5年連続の首位。同「カローラ」は23年10月の小型スポーツ多目的車(SUV)「カローラクロス」の改良や、24年1月に「同セダン」「同スポーツ」などを一部改良した効果などが寄与し全体4位に入った。
全体3位のスペーシアは前年度から一つ、全体8位のフリードは同七つ、それぞれ順位を上げた。10年度は6車種が10万台を超えた。
一方、リコール(無料の回収・修理)などの影響でトヨタのハイブリッド車(HV)「プリウス」は前年度比25・3%減となり、前年度より六つ順位を落とした。ダイハツ工業の軽「ムーヴ」は、23年度中にモデル末期となり生産を終了。このため同16・6%減となり、前年度から九つ順位を下げた。
25年3月単月のランキングでもNーBOXが3カ月連続の首位となり根強い人気が続く。2位以下はヤリス、スペーシア、カローラが続き、24年度の上位4位と同じ顔ぶれとなった。
- 2025年4月8日
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- 2025年4月4日
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OSGが工具自販機「モノリスボックス」の普及活動を国内で本格化する。顧客の利用が想定される工具をあらかじめ自販機に保管しておくことで、顧客が欲しい時にすぐに購入できるシステムで、元々アジアで展開していたサービスを国内にも広げ始めた。現在、導入数は国内とアジア地域で数十台だが、同社は2025年11月期に数百台に伸ばすことを目指している。
自販機は工具を収納できるキャビネットタイプと、手持ちの工具棚などに置けるスタンドタイプを用意。キャビネット内や棚から欲しい工具を取り出し、自販機に備えるスキャナーで工具に添付するバーコードを読み込ませることで、購入の手続きが完了する。自販機内の在庫の管理や補充は、工具を販売する商社が担う場合もあれば、それらを利用者自ら実施することも可能だ。
利用者は電話などでの発注業務を簡略化可能。また、購入履歴などのデータをCSV形式でファイル化する機能や専用ウェブサイトの自動リポート作成機能によって、紙ベースの工具管理をデジタル化でき、工具の利用状況の分析などもしやすくなる。
自販機はタイなどのアジア地域で既に展開していたが、国内で「物流の2024年問題」による工具配達の遅延への懸念が高まったり、デジタル変革(DX)が広がる中で国内展開を開始した。
導入先からは「『欲しい工具が手に入るまでの時間が大幅に減った』『デジタル化で管理業務がスムーズになった』との声をもらっている」(経営企画室)という。自販機が備えるシステムで管理業務のDXも容易になることから、その普及を通して、工具の発注管理業務の省人化や効率化を求める中小企業のニーズに応える。
- 2025年4月4日
機械トピックス
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- 2025年4月3日
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オリエンタルモーター オリエンタルモーター>学習向け卓上型3軸ロボ発売
オリエンタルモーターは、安価な教育用3軸小型卓上ロボットを発売しました。
産業用ロボットの要素を機械・ソフトウエアの両面から学べる。工業高校や高等教育機関、製造業の従事者を対象。
モーター銘板部分に駆動モーターの番号を記載し、どの部分を動かしているのか見えるようにするなど、教育や学習、研究に役立つ構造にしました。
最大リーチ長(水平)390ミリメートル、可搬質量1キログラム、繰り返し位置決め精度はプラスマイナス0・1ミリメートル。設置面積が直径16センチメートル、本体質量が4・2キログラムと小型・軽量のため卓上などさまざまな場所で使用できます。
産業用ロボットの導入には数百万円以上かかるが、今回のロボットは安価で特別な教育も不要なため、ロボット学習をこれから始める人でも手軽に使える。
- 2025年4月3日
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- 2025年3月28日
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ヤマザキマザックは3タレット2スピンドルのコンピューター数値制御(CNC)旋盤2機種を発売しました。3タレット構造により、第1主軸と第2主軸での同時加工が可能となりました。
双方の主軸で加工量に偏りがある場合に、加工時間のバランスを取る機能によりサイクルタイムを削減。
「HQR―200/3 ネオ」と「同250/3 ネオ」。バーフィーダーやワークアンローダーなどの自動化システムを活用して、チャックワークからシャフトワークまでさまざまな部品加工の自動化に対応します。
3タレットに特化した専用画面とサポート機能を備えたCNC装置「マザトロール スムースジーキューブ」を搭載し、多様な干渉チェック機能により3タレットの複雑な動作でも安全な運転を実現しました。
稼働中の消費電力をCNC装置のモニター上に見える化する「エナジーセーバー」機能も搭載する。インバーター式油圧ユニットやチラーユニットの採用により、消費電力も削減しました。
- 2025年3月28日
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- 2025年3月10日
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グリーンツールは、金型の試作などに使われる複合材料ケミカルウッド向けのエンドミルを発売しました。
最適な靱性(じんせい)や粒度を持つ超硬母材を用いて、刃形も新たに設計。
コーティングレスの超硬ソリッドエンドミル。刃先が丸いボールと、四角いスクエアの2タイプで、刃数は2枚。直径6ミリ―12ミリメートルの4サイズをそろえました。
ケミカルウッドは木粉とウレタン樹脂からなる複合材で、柔らかくて軽いが専用工具はなかった。適した超硬母材を選定し、刃のどの部分が当たってもすくい角が同じになるよう刃形状を設計した。コーティングレスながら長寿命を実現した。
グリーンツールの本業は工具の再研磨。新品工具部門の「テクニカルラボ」として開発した。将来の別会社化を検討している。
- 2025年3月10日
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- 2025年2月26日
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ヤマザキマザックは電気自動車(EV)などの中・小物部品の加工に最適な立型マシニングセンター「FF―400V/30」を発売しました。
機械幅は1630ミリメートルと小型で30番テーパの主軸を搭載し、高速・高剛性に特化した構造。
従来よりもX・Y・Z軸の加減速を向上し、サイクルタイム短縮を実現しつつ、アルミニウムのほか鋳物や鉄系などの重切削もできるようにしました。
2軸回転テーブルを搭載し、複雑形状の加工対象物(ワーク)もワンチャッキングでの多面加工で工程集約が可能。切り粉の排出性を高めた加工エリアの構造と機械幅を小型にした設計により、長時間無人運転を行う量産ラインにも対応。
エアキットや潤滑装置などを機械背面に集約し、日常の保守作業をしやすくしました。切りくずの堆積を防ぐカバークーラントを標準搭載し、作業者の負担を軽減するほか、前面ドアの開口部を大きくし、無理のない姿勢でワークの着脱、治具交換ができるなど、保守性や作業性も向上。
- 2025年2月26日
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- 2025年2月12日
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富士精工 富士精工>ロボ加工時、先端工具を自動交換
富士精工のロボット加工でハンドチェンジャーの先端部の工具のみを自動交換できる「ATCスタブホルダ」。
ロボット加工時の工具交換の際に、専用のツールポッドと併用することで直進動作だけで先端部の工具のみの自動交換を実現します。
工具の種類ごとにハンドチェンジャーを用意する必要がなくなります。
- 2025年2月12日
展示会情報
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