機械情報ニュース
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- 2024年3月19日
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ミスミグループ本社はオンライン機械部品調達サービス「meviy(メビー)」で、切削丸物部品の短納期サービスを始めた。従来は通常6日目の出荷だったが、最短3日目出荷に短縮。突発的な設計変更や機械の故障が発生し、急ぎで部品調達が必要になるケースなどに対応する。
対象材質は鉄や鋼、アルミニウムなど複数あり、表面処理も無電解ニッケルや黒染めといった種類から選べる。短納期サービスは2019年8月以降、板金部品や切削角物部品を対象に実施。切削丸物部品についても顧客から要望が高まっており、同社として生産力を強化しサービスを実現した。
メビーは顧客が3次元(3D)コンピューター利用設計(CAD)データをアップロードすると、人工知能(AI)による自動見積もりや自動製造が実行される。最短1日での出荷が可能で、製造業の調達の効率化を支援する。
- 2024年3月19日
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- 2024年3月18日
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KTCは航空機の整備・改修・オーバーホール(MRO)向け工具市場に参入する。2024年中の製品化を予定する、位置情報を管理できるIoT(モノのインターネット)対応工具を軸に市場を開拓し、27年度までに同市場で売上高10数億円を目指す。IoT対応工具は、工具の紛失防止や使用履歴管理などを手軽に高精度で実現するのが特徴。安全運航のため厳格な工具管理が求められる航空機業界で、高い需要を見込む。
KTCが年内に発売予定のIoT対応工具は、シンガポールのゼラファイと連携し開発を進めてきたもの。ゼラファイは産業用に無線識別(RFID)タグなどを手がけており、20年9月にKTCと戦略的パートナー契約を結んだ。
KTCではゼラファイの技術を組み込んだ製品を、ソケットやラチェット、ハンマー、ドライバーなど幅広いラインアップで順次展開していく。
IoT対応工具は全方位通信が可能で、最大3メートル離れた場所からでも通信可能。そのため、工具の位置情報を従来より高精度で手軽に確認することができる。
高い安全性が求められる航空機のMRO現場では、機体内での工具置き忘れや紛失などを防ぐため、厳密な管理が欠かせない。IoT対応工具の活用により現場負担を最小限に抑えながら、安全性向上に向けた作業を効率化できる。
KTCの田中滋社長は「(航空機のMRO現場)と同様か、それ以上の安全性が求められる重要保安設備などでも需要が見込める」と話す。
- 2024年3月18日
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- 2024年3月14日
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ダイハツ工業や豊田自動織機による認証不正問題の影響が、国内の新車販売台数の回復に水を差している。日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)がまとめた2月の新車販売台数は、前年同月比19・2%減の34万4816台で、2カ月連続の減少。1月の同12・4%減より減少幅が拡大した。2023年は半導体不足の解消が進んで5年ぶりに新車販売台数が前年を上回ったが、24年はダイハツ工業やトヨタ自動車の出荷停止の影響があり、1―2月からつまずく格好となっている。
ダイハツの出荷停止の影響により、2月の軽自動車全体の販売台数は前年同月比24・8%減の11万8047台で3カ月連続のマイナス。1998年10月に軽が現行規格となって以降、2月としては最低だった。
ダイハツは軽自動車が同81・6%減となり1月よりも減少幅が拡大した。ダイハツから車両の供給を受けるトヨタ、SUBARU(スバル)も減少幅が広がった。
登録車全体は同16・0%減の22万6769台で2カ月連続のマイナス。登録車ブランド別ではホンダが同54・2%増と大幅に増やしたが、トヨタが同33・2%減、マツダが同33・5%減、トヨタの高級車ブランド「レクサス」が同22・0%減、ダイハツが同88・2%減だった。
トヨタブランドの登録車は、ダイハツの出荷停止に加えて、豊田自動織機の自動車用エンジンの認証不正を受けてトヨタが同エンジンの搭載車両を出荷停止したことも減少に影響した。
登録車のうち乗用車は同14・4%減の20万2640台で2カ月連続の減少だった。
貨物車は同28・6%減の2万3159台だった。
3月以降はダイハツ、トヨタともに生産と出荷の再開が進むため、新車販売への影響は少なくなっていくと見られる。
- 2024年3月14日
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- 2024年3月13日
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日新ダイヤモンドは、単結晶ダイヤモンド工具の標準品「Nブランド」を発売した。同工具での標準品は珍しい。
一般的に特注品となる単結晶ダイヤモンド工具を標準品化することで、手軽に試してもらう狙いだ。今回は、インサート、正面フライスカッター、樹脂用R面取りエンドミル、1枚刃スクエアエンドミル、1枚刃ボールエンドミル、ヘール加工用バイトの6種類をそろえた。今後もさまざまな製品を追加する予定。
単結晶ダイヤモンド工具は、長寿命で高精度。一方で、材料の硬度が高く少しずつしか研削できないため、製作には時間がかかる上に高価格になってしまう。同社では、レーザー加工機で加工を自動化することでコストを抑えたほか、在庫販売することで短納期を実現する。また、長く単結晶ダイヤモンド工具の特注品を手がけてきた同社の知見を生かすことで、標準品化にこぎ着けた。
- 2024年3月13日
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- 2024年3月11日
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静岡鉄工所は、自動工具交換装置(ATC)を追加したコンピューター数値制御(CNC)ひざ型フライス盤「ST―NR6ATC」を発売開始した。
手動操作とCNC操作の特徴を併せ持ち、省スペース化を図ったのが特徴。生産スペースが限定的な中小企業向けに提案する。
同様の機能を持つ同社製CNCひざ型フライス盤「AN―SRN6ATC」をベースに開発。約20%省スペース化した。機械寸法は幅1683センチ×奥行き1868センチ×高さ2259センチメートル。工具収納本数は6本。
ATCを装備することで手動操作のハンドル加工でも、CNCによる長時間無人運転でも効率化と多様な加工形態に対応する。
昼間は自動車部品、金型部品などの多品種少量加工を行い、夜間にATCによる工具の自動交換で長時間の連続無人運転を行うなど柔軟な生産体制を構築できる。
同社は小物部品加工や試作などユーザーのニーズを反映した機械作りを強みとする。生産性向上を図る機能の付与など、中小企業を支援する機種開発を加速している。
- 2024年3月11日
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- 2024年3月8日
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乗用車メーカー8社が発表した1月の生産・販売・輸出実績によると、8社合計の世界生産台数は前年同月比6・4%増の198万2988台となり、12カ月連続で前年同月を上回った。全体として半導体不足の解消が進み、生産回復の傾向が続いている。地域別では北米の需要が堅調で中国向けも回復がみられる。メーカー別ではマツダとダイハツ工業を除く6社が前年同月を上回った。認証不正問題で日本国内の工場を停止したダイハツの世界生産は前年同月比で半減した。
トヨタ自動車の世界生産は前年同月比7・4%増の74万332台。北米の底堅い需要を受けて海外生産は同9・5%増の52万2851台となり、1月として過去最高となった。アジアはタイやベトナムで経済低迷の影響を受けたが、インドの堅調な需要が下支えした。
北米生産はトヨタが同22・0%増。ホンダは同27・0%増で13カ月連続のプラスとなった。中国生産も半導体不足やコロナ禍の影響があった前年同月に比べて回復傾向にあり、トヨタが同15・4%増、日産自動車が同2・3倍、ホンダが同19・7%増だった。
一方、ダイハツは工場の稼働停止で国内生産が0台だった。稼働を再開したインドネシアも生産が減り、海外生産は同5・6%減。世界生産は同49・8%減の7万708台にとどまった。日本国内の販売も同62・6%減の2万295台と大きく落ち込んだ。
国内生産は8社合計で同6・3%減の54万8912台。ダイハツのほかマツダとスズキが前年同月を下回った。
マツダは生産終了車種の影響や22年秋に発売した新車効果の反動で同18・1%減となった。
- 2024年3月8日
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- 2024年3月5日
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シマダマシンツールは、2024年4月1日付でシチズンマシナリーの多軸自動旋盤事業を承継すると発表した。シチズンマシナリーが「Miyano」ブランドで展開している多軸自動旋盤の新規販売や販売済みモデルのアフターサービスなどの事業をシマダマシンツールに譲渡する。
シチズンマシナリーは現在、「Miyano」ブランドで6軸自動旋盤「MM16」を製造販売しているほか、これまで販売してきた多軸自動旋盤の複数モデルのオーバーホールや改造などを行うアフターサービスを手がけている。
24年4月以降は、多軸自動旋盤の専業メーカーであるシマダマシンツールがこれらの事業を継続する。同社は「従来の顧客とは違う層にアプローチできる」ことから、事業規模の拡大につなげる考え。
多軸自動旋盤は1台の旋盤に6―8本の主軸を搭載し、主軸の数に合わせて工程分割ができる。一般的な自動旋盤と比べて短時間での加工が可能で、自動車部品製造などの大量生産を得意とする。シチズンマシナリーは旋盤の中でもニッチ製品である多軸自動旋盤の事業を譲渡することで、主軸台移動型旋盤などの主力機に注力する。
- 2024年3月5日
機械トピックス
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- 2024年3月15日
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タンガロイは、小型部品加工用の最新物理気相成長(PVD)コーティング材種「SH7025」を発売しました。
小型部品加工での高い加工面品位とともに、長寿命化も見込めます。
主要型番の「CCGT060200FN―JP SH7025」の他、計173製品をそろえました。
靱性の高い専用母材に柱状炭窒化チタン(TiCN)層と積層窒化チタンアルミニウム(TiAlN)層の組み合わせにより、摩耗と切れ刃欠損を抑えられ、高い信頼性と安定した長寿命加工を発揮します。
表層のTiCN被膜が切れ刃への凝着と摩耗の進行を抑制。加工対象物(ワーク)の寸法精度と加工面品位が寿命判定基準の場合に安定した長寿命性能が得られます。また外観色が金色のため、照明の少ない工場内や機内でも損傷状態を容易に確認可能です。
- 2024年3月15日
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- 2024年2月4日
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ワルタージャパンは、刃先交換チップ(インサート)「タイガーテックゴールド」シリーズに、溝入れ加工専用の新たな材種「WSM33G」を追加し、発売しました。硬度と靱(じん)性を高いレベルで両立させ、ユーザーの生産性向上につなげられます。
タイガーテックゴールドは、用途向けに最適化したコーティングとチップブレーカーを施したインサートのシリーズです。
新たな材種は、窒化アルミチタン(TiAIN)と窒化チタンシリコン(TiSiN)で複層の物理気相成長(PVD)コーティングを施しmした。
コーティング後の表面処理により低摩擦でスムーズな表面を実現し、切りくず排出性を高められます。
またゴールド色の最外層により、容易に摩耗を検知できます。
対応する被削材は鉄やステンレス、難削材までと幅広い。溝入れ・突切り加工、ターニング加工、ミーリングにおけるスリット加工など。
幅広い用途で使用できるよう、1ミリ―10ミリメートル幅を標準仕様として用意しました。
- 2024年2月4日
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- 2024年2月2日
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日本レヂホン 日本レヂボン/研削焼け抑制、網状砥石
日本レヂボンは鋼材向けの網状のオフセット砥石「スパイダーネット」を発売しました。
グラインダーに取り付けて使う砥石で、一般鋼やステンレス鋼、鋳鉄などに対応します。板金加工の平面出しなど、仕上げ加工向き。
放熱しやすい形状のため研削焼けを抑制でき、平面研磨の精度向上が見込めます。最高使用周速度は毎秒80メートル。粒度は80と120の2種類を用意しました。
- 2024年2月2日
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- 2024年2月1日
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ホーコス ホーコス/アルミ向け大型切りくず圧縮機
ホーコスは切りくず圧縮機の大型タイプ「チップイーター大処理タイプ」を発売しました。
切りくずを破砕し、シリンダーで2段階に圧縮。最大で20分の1、平均で4―10分の1の容積に圧縮しブリケット状に固めます。
切りくずの保管や運搬、回収が効率的にできる。従来機の5倍となる1時間当たり100キログラムの切りくずを処理できます。
現在はアルミニウムの切りくず向けで、今後、鉄や樹脂など向けも投入していきます。
- 2024年2月1日
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- 2024年1月22日
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聖和精機は、従来品より全長を約10%短くして曲げ剛性を高めた粗加工用工具ホルダー「NEWハイデュアルチャック」を発売します。
従来品から内部機構を見直し、全長を110ミリメートルとし、これにより曲げ剛性が高まり、たわみにくくなります。
精度が高く抵抗を減らせるため、他社製のミーリングチャックに比べて動力を約10%抑えられます。
振れ精度は従来品と同じ5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下としました。
刃物の挿入量を短くしたことで、より多くの刃具に対応し、汎用性を高めました。刃先交換型のエンドミルも使用可能。シャンク規格は「BT50」「BBT50」「HSK―A100」に対応します。
- 2024年1月22日
展示会情報
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