10月の新車販売、1.8%減 4カ月連続マイナス
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した10月の新車販売台数は前年同月比1・8%減の39万5189台となり、4カ月連続で前年実績を下回った。軽自動車が好調だったものの、登録車は新型車の投入が少なく、全体の台数を押し下げた。蘭半導体メーカーのネクスペリアの供給問題もあり、今後は見通しのききづらい状況が続きそうだ。
登録車は前年同月比4・3%減の24万7883台で4カ月連続のマイナス。このうち乗用車は同7・4%減の21万4454台で4カ月連続のマイナス。貨物車は同21・9%増の3万2737台で2カ月連続の増加となった。
登録車のブランド別ではマツダ(同31・2%減)や日産自動車(同28・8%減)、ダイハツ工業(同24・5%減)の減少が目立つ。自販連は「新型車の投入が少なく、今後も同様の状況が続くのではないか。半導体供給不安も懸念される」とした。
軽自動車は同2・9%増の14万7306台で、4カ月ぶりのプラス。乗用車は同7・2%増の11万3895台で2カ月連続のプラス、貨物車は同9・6%減の3万3411台で4カ月連続のマイナスだった。
軽は新型車が全体をけん引。6月に新型「ムーヴ」を投入したダイハツは軽の台数が同30・2%増と大きく伸びた。全体の傾向としては背が高く後席スライドドアを備えた車種の人気が継続し、新型車以外も上積みした。
10月29日には日産の「ルークス」、三菱自動車の「デリカミニ」が発売。全軽自協は「11月以降の新車販売にきいてくる」と見通す。加えて10月末に開幕した「ジャパンモビリティショー2025」について「自動車への注目度が高まれば」と需要喚起の効果を期待する。
