長寿命への挑戦。新世代CVDコーティング「CA025P」
長寿命への挑戦。新世代 鋼加工用CVDコーティング「CA025P」
鋼加工用の切削工具(チップ)の新材種「CA025P」を開発し、販売を開始。
生産現場においては、耐摩耗性、耐欠損性、耐チッピング性に優れた、長寿命で安定的に加工できるチップが求められている。
新材種「CA025P」は、超硬合金の母材にCVD(化学蒸着)の多層コーティングを施したもので、コーティング膜の1つに熱に強い新開発の厚膜酸化アルミニウム(Al2O3)を採用し、摩耗による変形を低減することで長寿命化を実現。さらに、特殊表面構造により切削時の溶着を抑制し、耐チッピング性を向上させた。
また、組成を最適化し高温時に優れた特性を持つ、独自開発の超硬合金母材を新たに採用することにより、耐欠損性を向上させた。
これにより、チップ交換頻度の低減や歩留まり改善などの生産性向上を図るとともに、既存の4種類(PG、GS、PQ、PP)のブレーカと組み合わせることで、荒加工から仕上げ加工まで幅広いニーズに対応する。
●新世代CVDコーティングの採用で耐摩耗性を向上
耐熱性に優れた厚膜Al2O3(従来比約2倍)を採用
高温特性のアップにより、耐塑性変形性を向上
●優れた耐欠損性
高安定性の新母材採用で優れた耐欠損性
●耐溶着性と耐チッピング性を向上
特殊表面構造の採用により溶着を抑制
提供元: 京セラ