-七宝金型工業-大物加工、簡単に水平出し 七宝金型が新治具
七宝金型工業は、大型の加工対象物(ワーク)を加工機などに設置する際に、水平になるように調整する作業を簡易化する「EASYG(イージグ)」を開発しました。
六角レンチで簡単に0・01ミリメートルの精度の高さ調整が可能で、自動車部品など向けの金型を製造する自社の工場で使用したところ、段取り工数を約90%低減できました。
マシニングセンター(MC)などの加工機や3次元(3D)測定機でのワークの水平出しに使用し、レンチを回転させるとイージグの上面が膨らみ、高さ調節ができます。
ワークのわずかな傾きが製品の精度に影響するため、段取り作業は重要。従来は精度が出るまでリフトやクレーンで何度も持ち上げ、シム(薄板)をワークとスペーサーの間に挟んで微調整するなど多くの工数がかかっていました。
イージグを使用すると、一度リフトなどでワークを設置すれば、簡単な操作で高さを変えられ、工数がかからず、重量物を扱う危険作業も低減できます。七宝金型工業の工場では月平均で約45時間の段取り時間を削減し、またクレーンやリフトの占有時間も半減できました。
七宝金型工業