乗用車8社、昨年の世界生産0.9%増2892万台 7年連続プラス
乗用車メーカー8社が1月末発表した2018年の生産・販売・輸出実績によると、8社合計の世界生産台数は前年比0・9%増の2892万4729台となり7年連続で前年を上回った。中国や東南アジアで新型車の販売が堅調だった。ただ足元では中国の景気減速が顕著になっており、19年の各社の生産・販売に影響が出る可能性がある。
国内生産は同0・5%増の923万6859台だった。ホンダは新型「CR―V」の投入や「N―BOX」の販売が堅調で2年ぶりに増加した。一方でトヨタ自動車は2年ぶりに減少した。新型「クラウン」「カローラスポーツ」の販売は好調だったが、17年までに投入した新型車の投入効果が一巡した。日産自動車は北米や欧州向けの輸出が減り、3年ぶりに減少した。
海外生産は1・1%増の1968万7870台だった。ホンダは中国で「アコード」、タイで「HR―V」などの販売が好調で過去最高だった。トヨタは中国で「カローラ」「レビン」など販売が伸びた一方、米国でセダン系の車種が苦戦し7年ぶりに減少した。日産も中国は過去最高だったが、北米が伸び悩み9年ぶりにマイナスに転じた。輸出は3・1%増の457万3663台だった。
18年12月単月の世界生産は前年同月比4・0%減の217万2864台となり3カ月ぶりに減少した。米国でセダン系車種の販売の伸び悩みや新車効果の一巡などが影響した。