1台で旋削・バニシング加工 長谷川機械、球面加工旋盤で
長谷川機械製作所は、球体部品を加工する球面加工旋盤「RZ―1」を投入した。通常、旋削とバニシングは別工程で行われるが、同製品は1台で加工できるのが特徴。効率的な生産が可能となる。自動車部品のほか、軸受、工場自動化(FA)製品、医療機器部品の加工用途などでの利用を見込む。価格は約1600万円(消費税抜き)。
切削加工と、塑性変形を利用して表面を滑らかに仕上げるバニシング加工を同じ工程で行う。機構部分の工夫により同工程での加工を実現しており、国際特許を出願中。真球度は5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下、面粗さ(Ra)も0・1マイクロメートル以下。主軸の最高回転数は毎分6000回。装置の寸法は、幅1・6×奥行き1・93×高さ1・93メートル。
オプションとして、「超高圧クーラント」と「高速1軸ガントリーローダ」を用意。クーラントの圧力は20メガパスカル。加工対象物(ワーク)を搬送するガントリーローダーは2、3秒程度での出し入れが可能という。
長谷川社長は「さまざまなニーズを探っていきたい」と話す。