ファナック、軽切削向け最新機 加工時間10%短縮
ファナックは小型切削加工機「ロボドリル」の最新機種「α―DiBプラスシリーズ」を発売した。最新のコンピューター数値制御(CNC)装置による動作処理技術や同期スピンドルモーターの搭載により、加工時間を従来比最大10%程度短縮できる。価格は非公表だが、従来機と同等程度。自動車部品などで採用が進むアルミニウムなどの軽切削加工分野をターゲットに拡販する。
加工プログラムをCNCが解析してから機械が動作するまでの各種処理の最適化や、高品位加工のための工具経路生成など、最新のCNC装置「ファナックシリーズ31i―Bプラス」が持つ機能を搭載する。タッピング主軸には同期スピンドルモーターを採用した。また多機能イーサネットを採用することで、各種ネットワーク機能に標準で対応する。2輪車・4輪車部品では、軽量化の加速に伴ってアルミ部材の採用が進んでおり、今後も軽切削市場の拡大が見込まれる。同社は今回、サイクルタイムの早さを訴求し、同市場でのシェア拡大を図る。