ツガミ、インドに新工場 月産100台へ能力倍増
ツガミはインドに工作機械の新工場を設ける。2―3年後をめどに、生産能力を現状比ほぼ2倍の月産100台に増やす。提携中のインドの工作機械中堅メーカーから4月に工場を借り、将来の市場拡大に備える。自動旋盤で市場シェア首位の中国に続き、インドで供給体制を整え、重点市場としたアジアの新興国の需要を取り込む。18年度には、インド子会社を連結対象に加える。
ツガミのインド子会社「ツガミ・プレシジョン・エンジニアリング・インディア」(カーンチープラム)が、提携先の印プロテックマシナリー(チェンナイ)から工場を確保する。新工場は、敷地面積1万4000平方メートルの現工場並みの広さとみられる。両工場は隣接する。
ツガミのインド販売は月30台ほどだが、市場のゆるやかな成長を見越して供給体制を整備しておく。現地売上高は20億―30億円。
同社は中国内陸部の安徽省で約30億円を投じ、新工場を稼働させる計画がある。浙江省にある主力工場と合わせた中国の生産能力を、20年に現状比1割増の約1万3000台にする。
日本工作機械工業会(日工会)の調べでは、インドの工作機械受注は11年以降、前年比2―3%と低成長ながら安定した伸びが続いている。