椿本チエインが工具折損検出する電力センサー開発 検知時間10分の1
椿本チエインは検知が難しい連続加工運転時の工具折損を0・05秒で検出し、不良品混入をゼロにできる加工機械向け電力センサー「ショックモニタ加工ツール折損検知仕様」を開発した。電流・電圧の負荷変動監視で検出する。一般的なタッチセンサーやレーザーセンサーなどと比べ、検知時間を10分の1以下に短縮できる。
モーターの電力を監視して微小な負荷変動を検出し、機械の連続運転時に発生するドリル折損などを瞬時に検知する。他方式のセンサーと比べ、小径ドリルの微小折損なども瞬時に捉え、クーラント液や切粉などによる誤作動の心配もない。
加工開始時からの正確な監視とカウンター機能、摩耗検知で予防保全し、突発トラブルも抑える。プログラマブルロジックコントローラー(PLC)を内蔵することで、IoT(モノのインターネット)にも対応した。