工作機械受注1028億円 9月 2ヶ月ぶり健全水準
日本工作機械工業会が20日発表した9月の工作機械受注実績は、前年同月比6.3%減の1028億5100万円だった。減少は14ヶ月連続だが、2ヶ月ぶりに健全水準とされる1000億円を上回った。決算月の営業攻勢と海外の見本市が下支えした。年末に向けては目立った好材料に乏しく、花木義麿会長は「年間目標の1兆3000億円の達成は厳しいハードルになってきた」と指摘する。
9月の内需は8ヶ月連続の減少だった。主要4業種は一般機械、電気・精密が増加し、自動車、航空・造船・輸送用機械が減少。
一般機械は9月までの平均額が市況のよかった14年平均を上回り、「昨年末から伸びている」と増加傾向にある。
外需は16ヶ月連続で減少した。米国とドイツで見本市が開催されたことで次月以降は増加が見込まれる。