乗用車8社の10月世界生産、3.7%増の247万台 アジア・国内販売好調
乗用車メーカー8社が29日に発表した10月の世界生産・販売・輸出実績によると、8社合計の世界生産台数は前年同月比3.7%増の247万4622台だった。ホンダ、SUBARU(スバル)、スズキが過去最高を更新。中国などアジアでの生産拡大に加え、国内販売が好調だった。日産自動車は無資格者が完成車検査に携わっていた問題で国内工場の一部生産を停止していたため、国内生産が1年3カ月ぶりに前年実績を下回った。
国内生産は日産とホンダ除く6社が前年同月比プラスだった。ダイハツ工業は過去最高だった。日産は11月8日までに国内全工場の生産を再開したが輸出向けを含め生産速度を当初計画比4―8割程度に落としており「今後、輸出向けの生産にも影響が出る可能性がある」(日産)とした。
海外生産は三菱自動車、マツダ、ダイハツ工業を除いた5社がプラスとなった。日産、ホンダ、スバル、スズキが過去最高だった。日産、ホンダ、マツダは中国生産が過去最高だった。ホンダは中国でスポーツ多目的車(SUV)「CR―V」やセダン「シビック」の販売が好調で生産が拡大した。トヨタも中国などが好調で海外生産が伸びた。輸出は4社が減少し2カ月連続でマイナスとなった。