工作機械検定、日工会が創設 11月めど第1回試験開催
日本工作機械工業会(日工会)は、工作機械の知識を問う検定制度を創設し、11月をめどに第1回の試験を行う。工作機械に接することのない主婦や学生、社会人を対象とし、一般常識や雑学を問う内容にする。初年度はパイロット版の「プレ初級」「プレ中級」とし、2019年度以降の本格実施を目指す。
検定を通じ、工作機械産業の認知度を高め、人材確保などにつなげる。
日工会は検定制度「MT検定」の年内実施を、18年度の事業計画に盛り込んだ。11月1―6日の日本国際工作機械見本市「JIMTOF2018」の開催に合わせ、試験を行う。数百人規模の受験を見込む。
初回は検定制度の周知を優先するため、無料とし、インターネットを通じた受験など模擬的な実施を想定する。設問は20問ほどで、外部の有識者らに内容を依頼する。初級は、複数種類の機械から工作機械でないものを選ぶ、といったレベルの内容になるという。
日工会は、20年までの長期目標で工作機械の認知度や評価の向上を重点テーマにしている。工業会が検定制度を設けるのは珍しい。