乗用車8社の世界生産、11月は0.2%増 中国などアジア好調
乗用車メーカー8社が27日に発表した11月の世界生産・販売・輸出実績によると、8社合計の世界生産台数は前年同月比0.2%増の256万3765台となり13カ月連続でプラスだった。ホンダ、スズキが過去最高だった。中国などアジアでの販売が好調で全体をけん引した。
国内生産は12カ月連続で増加し、4社が前年同月比でプラスだった。ダイハツ工業は過去最高だった。日産自動車は無資格者による完成検査問題で国内工場の一部停止や生産速度を当初計画より4―8割程度に落としたことで、2カ月連続で減少した。12月の受注は「前年並みに戻りつつある」(日産)としている。
SUBARU(スバル)は2カ月ぶりに減少した。モデル末期を迎えている「フォレスター」が減少したほか無資格検査問題で11月下旬に、約1日分生産を止めたことも影響した。
海外生産は7カ月連続のプラスで、6社が増加。日産、ホンダ、スズキ、スバルが過去最高となった。ホンダは「CR―V」や「シビック」、日産は「キックス」などの中国販売が好調で、現地での生産が伸びた。
輸出は3カ月ぶりに増加した。トヨタ自動車は米国や中国向けが伸長。三菱自動車はオセアニア向けが伸び、20カ月ぶりに前年同月比でプラスになった。