11月の工作機械7社、受注額28%増 車関連が好調
日刊工業新聞社が11日まとめた工作機械主要7社の11月の受注実績は、前年同月比28.2%増の403億2500万円だった。
ジェイテクトや牧野フライス製作所が自動車の生産ラインを受注するなど車関連が各社とも好調。牧野フライスは合計が過去最高、ツガミは外需が、タイ洪水の復興とスマートフォンの両特需が重なった2013年3月に迫り、過去2番目の高水準だった。
ジェイテクトは自動車部品の生産ラインを一括受注するターンキー案件が中国、欧州であった。
中国では完成車、部品メーカーの双方から受注した。牧野フライスも中国でターンキー案件を獲得した。同社国内の減少は前年同月水準が高かったためで、一定の水準を維持した。
ツガミは車関連が国内、中国で好調。外需の大幅増は「中国の車を中心に、半導体関連も寄与した」(ツガミIR・広報課)と活発な分野を取り込んだ。東芝機械は門型5面加工機や横中繰りフライス盤などで「中国が4倍に増えた」と大型機が動いた。
OKKとオークマは国内が2ケタ増。いずれも幅広い産業分野から受注する傾向が続いており、「1度に複数台の大型商談があった」(オークマ営業部)と金額がまとまる設備投資も出ている。
先々の案件では「中国、韓国の有機ELディスプレーで引き続き動きがある」(OKK総務人事部)とした。