工作機械受注、11月64%増 内外需高水準 今年1.5兆円も射程に
日本工作機械工業会(日工会)が発表した11月の工作機械受注実績(速報値)は、前年同月比64.0%増の1454億200万円で、13カ月連続の増加となった。1400億円を上回るのは3カ月連続。前月比は2.6%減と3カ月ぶりの減少に転じたものの、内需、外需ともに高水準の状況が持続。主要メーカーの足元の受注動向から、12月以降も市場の好況が続いている。
内需は前年同月比84.1%増の497億9300万円で、9カ月連続の増加となった。半導体関連を中心に需要が堅調なことに加え、「自動化や省人化への設備投資の度合いも強まっている」(日工会調査企画部)。事業再構築補助金などによる一定の下支え効果もあったもようだ。
外需は同55.1%増の956億900万円で、13カ月連続の増加。前月比は3カ月ぶりの減少となったが、2カ月連続で950億円を上回った。中国市場に加えて、欧米での需要が引き続き伸びているようだ。
11月までの21年累計受注額は1兆4021億円となった。12月も好調を持続し、日工会の21年受注見通しである1兆4500億円の達成はもちろん、1兆5000億円台到達も高まった。