11月の新車販売、6.7%増 コロナ影響は依然濃く
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した11月の新車販売台数は、前年同月比6・7%増の41万1601台となり、2カ月連続のプラスとなった。前年が消費増税の実施で需要が低水準だったことによる反動増が主な要因。新型コロナウイルス感染症拡大による販売への打撃からは回復基調だが、18年11月実績と比べると6・9%減で依然、影響が色濃く残っている。
登録車は前年同月比6・0%増の25万3069台と2カ月連続で増加した。特に普通乗用車が好調で、11月単月として68年に統計開始以来、最高となる同18・2%増の13万4295台だった。一方、バスは11月単月で過去最低を更新して同37・3%減の493台。コロナ禍による観光需要の蒸発から立ち直れていない。
軽自動車も同7・8%増の15万8532台と2カ月連続で増加した。6メーカーが前年実績を上回った。ホンダの「N―ONE」などの新型車が好調だった。「今後も新型車や既存車種の一部改良車の発売が予定される。市場の活性化を期待したい」。
今後の見通しは新型コロナによる景気悪化で「消費マインドの冷え込みで冬のボーナス商戦への影響が懸念される」