11月の新車販売、トヨタ「ヤリス」首位 SUV生産回復で伸長
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した11月の車名別新車販売は、トヨタ自動車の小型車「ヤリス」が前年同月比11・3%増の1万8808台で2カ月連続で首位となった。ホンダの軽自動車「N―BOX」が同14・5%減の1万8028台で僅差で2位となった。
ヤリスは型式認証問題の影響で生産を停止した小型スポーツ多目的車(SUV)「ヤリスクロス」の生産が順調に回復し、販売を伸ばした。N―BOXは2023年10月の全面改良から1年が経過、新車効果が薄れたことで前年割れとなった。
3位はトヨタの「カローラ」で前年同月比21・6%増の1万6193台。4月の「カローラセダン」「同スポーツ」などの一部改良効果が寄与している。
4位はスズキの軽「スペーシア」で同26・9%増の1万4472台。9月に全面刷新し発売したアウトドアテイストの「スペーシアギア」が貢献した。5位はダイハツ工業の軽「タント」で同27・7%減の1万1561台。上位5位までが1万台超となった。
その他の上位車種ではトヨタの高級ミニバン「アルファード」が同74・1%増の8866台、ホンダの小型ミニバン「フリード」が同35・1%増の7896台と伸長する一方、トヨタの小型ミニバン「シエンタ」は同20・8%減の8871台だった。
また、10月に5位だったトヨタの小型車「ルーミー」は同59・5%減の4530台で順位を大きく落とした。同車をOEM(相手先ブランド)供給するダイハツが法規対応で現行モデルの生産を停止したことが影響したようだ。