スズキの4―12月期、7年ぶり営業減益
スズキが発表した2018年4―12月期連結決算は、大黒柱のインド事業が米中貿易摩擦による新興国通貨安を受けて減速し、営業利益が7年ぶりの減益となった。売上高と経常、当期利益は過去最高だった。国内事業は軽自動車、登録車ともに販売台数が増加。4輪車の世界販売は248万台(前年同期比4・7%増)で、4―12月期としては過去最高を記録した。
国内売上高は「スペーシア」などが好調で8960億円(同14・9%増)だった。海外売上高は1兆9428億円(同0・1%減)と2年ぶりに減少。インド市場のルピー安と燃料価格の高騰が影響した。長尾正彦取締役常務役員は「インドは長期的に見れば伸びる市場。ハイブリッド車(HV)の普及を加速するなど投資を継続する」と述べた。
19年3月期連結業績見通しは18年10月に上方修正した予想を据え置いた。4輪車世界生産は339万4000台(同1・7%増)を計画する。