不二越の12―5月期、営業益7.8%減 増収も原材料高騰
不二越が発表した2018年12月―19年5月期連結決算は、売上高が前年同期比2・0%増の1271億円、営業利益が同7・8%減の74億円だった。工作機械、油圧機器、工具が売上高をけん引したが、原材料高騰や為替の影響が利益を押し下げた。
事業別の売上高は、工作機械がカーボン加工機の受注回復などで同31・2%増の117億円、油圧機器は同3・3%増の327億円。一方、ロボットは中国市場の減速などにより、同2・8%減の160億円だった。
19年11月期連結業績は従来予想を据え置いた。坂本淳社長は米中貿易摩擦の影響について「引き続き混沌(こんとん)とした状況が続いているが、通期計画をやりきたい」と指摘。受注残への対応、コストダウン、原材料高騰分の価格転嫁を徹底し、新製品投入効果も取り込む。
一方、富山県内にロボットと自動車部品の新工場を建設。投資額はそれぞれ約20億円、25億円を見込み、年内の開設を予定する。