自動車8社の世界生産、上期1.3%増 5社が最高更新
乗用車メーカー8社がまとめた2018年1―6月の生産・販売・輸出実績は、世界生産が前年同期比1・3%増の1451万4766台と3年連続で増えた。ホンダ、三菱自動車(2013年の統計変更以来)、マツダ、スズキ、ダイハツ工業の5社が同期として過去最高を記録した。北米は乗用車市場が縮小傾向となっているものの、堅調な国内と、中国を中心とした海外生産が引き続き伸びている。
海外生産は同1・7%増の990万150台。ホンダは中国とアジアが過去最高となり、全体を押し上げた。日産自動車は全体では減少したが、中国はセダン「シルフィ」などが好調で過去最高だった。ダイハツ工業はインドネシアやマレーシアが増加した。
国内生産は同0・3%増461万4616台となった。トヨタ自動車は新型セダン「カムリ」などが増えたが、稼働日が前年同期と比べて2日少なかったためほぼ横ばい。三菱自動車はスポーツ多目的車(SUV)「エクリプスクロス」などが好調だった。マツダはSUV「CX―5」が増えた。
輸出は同7・7%増の225万8631台だった。トヨタは中国で高級車ブランド「レクサス」が好調。ホンダは17年12月に生産を開始した米国向け「シビックセダン」が寄与し大幅に伸びた。
6月単月は世界生産が前年同月比1・2%減の240万550台となり、3カ月ぶりにマイナスだった。