7月の工作機械受注、13%増の1510億円 20カ月連続増
日本工作機械工業会が9日まとめた7月の工作機械受注実績(速報値)は、前年同月比13.0%増の1510億7600万円となり、20ヶ月連続で増加した。2017年8月から単月の最高額を更新し続け、1年に達した。米中貿易摩擦や部品不足などの懸念があるが、市況に衰えはない。
7月に1500億円を上回るのは、今回が初めて。11年ぶりに最高額を記録した。7月は欧米の夏季休暇期間に重なるため、数字が低く出る傾向があるが、こうした季節要因も吹き飛ばした。
内需は同22.1%増の674億1400万円で、18ヶ月連続で増加した。リーマン・ショック後初めて600億円を回復した。設備投資を支援する国の「ものづくり補助金」の底上げもあった。
外需は同6.7%増の836億6200万円で20ヶカ月連続の増加となった。
7月単月では14年に次ぐ過去2番目に高水準だった。
1―7月の受注額は前年同期比24.2%増の1兆1151億2100万円で、年間換算で1兆9100億円のハイペースとなっている。