5月の工作機械受注、14%増の1492億円
日本工作機械工業会(日工会)が発表した5月の工作機械受注実績(確報値)は、前年同月比14・9%増の1492億4400万円となり、18カ月連続で増加した。5月単月で2015年実績を上回り、最高額を更新した。外需も中国のスマートフォン関連が縮小したが、同月の最高を記録した。内外需そろっての好環境が続いている。
内需は同23・2%増の628億9800万円で、16カ月連続で増加した。5月としては11年ぶりに600億円台に達した。主要4業種のうち、自動車向けや、同月で10年ぶりの高水準だった一般機械向けが全体をけん引。一方、14カ月ぶり減の電気・精密向け、6カ月ぶり減の航空・造船・輸送用機械向けと長期の増加が失速した分野もあった。
外需は同9・5%増の863億4600万円で18カ月連続の増加。アジアのうち中国向けは3カ月連続で減少した。中国の自動車向けが同53・2%増と大幅に増えたが、スマホを含む電気・精密向けが同68・3%減と響いた。