OSG、工具5―15%値上げ 原材料が高騰
OSGは、工具製品全般の価格を5-15%引き上げると発表した。
超硬工具の原材料のタングステンなどの価格が高騰しており、現行価格の維持が困難になった。値上げは2012年以来。
タップ、ドリル、エンドミルなど多くの製品で10%の値上げとなる。6月1日の受注分から適用する。
タングステンの主要生産地は中国で、現地での需要拡大で供給が逼迫(ひっぱく)している。高速度鋼(ハイス)工具の原材料のコバルトも、電気自動車(EV)などの電池材料としての需要が増えている。製造コスト削減などで価格を維持してきたが、原材料の価格高騰を吸収できなくなった。
転造工具も原材料の工具鋼の価格高騰により、10%値上げする。