日産、中国で電動車投入加速 1兆円投じ、5年で20車種
日産自動車は5日、中国で電動車投入を加速すると発表した。2022年までに40車種以上の新型車を投入し、そのうち20車種以上を電気自動車(EV)など電動車で占める計画。18年からの5年間で製造や研究開発に総額600億元(約1兆円)を投じ、年間販売台数を17年比7割増の260万台に高める。自動運転やコネクテッドカー(つながる車)などの技術も導入し、世界最大市場を深耕する。
中国・東風汽車集団との現地合弁会社、東風汽車(DFL)が同日、22年までの中期経営計画を発表した。22年までに高級車「インフィニティ」や現地ブランド「ヴェヌーシア」など全ブランドで40車種以上を投入。22年には全体の販売台数のうち3割を電動車とする。まずは18―19年に計6車種を発売する。
自動運転ではシステムが加速や操舵(そうだ)、ブレーキの動作のいずれかを行う「レベル1」と、複数の動作を行う「レベル2」の技術を19年に導入する。またヴェヌーシアへのコネクテッド技術の導入を皮切りに他ブランドにも展開する。
日産は17年、中国での販売台数が152万台と日系メーカーで最多となった。ただ、独フォルクスワーゲン(VW)や米ゼネラル・モーターズ(GM)の400万台以上に大きく差を付けられている。