牧野フライスの今3月期、増収確保 売上高1560億円
牧野フライス製作所の2018年3月期連結決算業績予想は、売上高が為替影響の減収分を営業努力で補い、前期比1・5%増の1560億円になる。為替のマイナス影響は売上高で41億円、営業利益で12億円を見通す。海外で好調なスマートフォンや自動車部品の加工機を前期に続き伸ばし、国内の金型向けをテコ入れする。
想定為替レートは1ドル=105円、1ユーロ=113円。設備投資は同36・6%増の112億円で100億円近辺の例年より高い水準。前期から期ずれしたシンガポール工場増強に40億円、インドのテスト加工施設建設に4億円、兵庫県の同様施設に18億円を投じる。
中国ではスマホなどの電子部品、車向け、米国では車、航空機向けなどを継続して伸ばす。米国は増産投資が続くが、「ラインを新設するような大型案件は少なくなった」(井上真一社長)とみる。