小型工作機械、受注16%増400億円超 過去2番目の高水準
日本精密機械工業会がまとめた2022年1―3月期の小型工作機械受注実績は、前年同期比16・8%増の440億2408万円と6四半期連続の増加となった。統計結果がデータ化された03年以降では、2018年1―3月期の462億8201万円に次いで過去2番目の受注額に達した。半導体関連や自動車向けを中心に旺盛な需要が続き、輸出が伸長。国内でも需要回復に加え、期末効果によって受注が押し上がったとみられる。
400億円を上回ったのは、21年4―6月期(439億6042万円)以来3四半期ぶり。また前四半期との対比でも3四半期ぶりの増加だ。
機種別では、数値制御(NC)小型工作機械が前年同期比12・6%増の373億8780万円だった。そのうちNC小型旋盤が同10・1%増の245億2274万円で、受注総額の5割以上を占めた。そのほか、NC小型研削盤が同86・7%増の38億6091万円、NC小型フライス盤が同9・2%増の13億2650万円と堅調に推移した。
一方で、小型マシニングセンター(MC)は同6・7%減の12億5960万円で、NC小型工作機械の主要機種別では唯一の減少となった。
非NC小型工作機械は同32・0%増の20億7719万円だった。
また輸出総額は同13・8%増の300億6574万円だった。国内需要の回復などもあり、輸出比率は同1・8ポイント減少の68・3%となった。