1月の新車販売、6.8%増 コロナ打撃から回復基調
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽協)が発表した1月の新車販売台数は、前年同月比6・8%増の38万4442台となり4カ月連続で前年実績を上回った。前年1月は2、3月に発売される新型車を前に買え控えの動きなどがあったが、新型コロナウイルス感染症拡大による販売への打撃からの回復基調が続く。世界的な半導体不足で自動車メーカーの減産による販売への影響はまだ出ていない。
登録車は同6・8%増の23万6592台で4カ月連続でプラス。車種別では、乗用車が同8・0%増の20万8279台だった。特に普通乗用車が同15・8%増の12万4002台となり、1968年の統計開始以降、1月単月として2番目の高水準となった。貨物車は同0・1%増の2万7897台だった。軽自動車は同6・6%増の14万7850台と4カ月連続のプラス。車種別では乗用車が同7・3%増の11万6267台、貨物車が同4・4%増の3万1583台となり、それぞれ4カ月連続でプラスだった。
半導体不足による自動車メーカーの減産影響について自販連は、「1月の販売への影響は聞かれなかったが、どこまで影響が出るかは今後の懸念材料」とコメント。全軽協は「1月の販売に影響はない」としながら、2月にホンダが鈴鹿製作所の一時稼働停止などの動きがあることから「今後は影響は出てくるだろう」とした。