工作機械受注、1月18%減の1254億円 4カ月連続減
日本工作機械工業会(日工会)が発表した1月の工作機械受注実績(速報値)は、前年同月比18・8%減の1254億200万円で、4カ月連続で前年実績を下回った。中国や国内で設備投資の様子見が広がった。1300億円台を下回ったのは20カ月ぶり。ただ、1月は例年受注が少なく、1月単月では過去2番目に多い受注実績となった。
内需は同15・9%減の467億8200万円で、2カ月連続の前年実績割れ。23カ月ぶりに400億円台に落ち込んだ。一方で、1月単月では2008年のリーマン・ショック後、2番目に多かった。
外需は同20・4%減の786億2000万円で、4カ月連続で前年実績を下回った。中国でスマートフォン向け需要が低迷したが、北米が堅調だった。3カ月連続で700億円台を維持するなど、根強い自動化需要があった。
日工会は「稼働日数が少ない1月としては高い数値」と総括した。高水準の受注が続いたこれまでに比べ、契約までに時間がかかるケースが増えていることを懸念材料に挙げた。