荒・仕上げチップ２種　１ホルダーに装着可能　丸一切削工具

丸一切削工具は、自動旋盤の外径旋削用で、荒加工と仕上げ加工の切削チップ２種を１本に装着できるホルダーを７月に発売する。刃物台に設置可能なホルダー数以上の種類の加工を可能にする。価格は１万8000―３万1000円（消費税抜き）。年間2000万円の受注を目指す。
仕上げ加工チップを荒加工チップより小さくし、ホルダー左右からチップを止めるネジ位置をずらした構造。これにより、自動旋盤のくし刃型刃物台用の細いホルダーでも互いのネジが干渉せず、剛性も維持できる設計にした。

自動旋盤は自動車部品などの量産加工で多用されている。ただ、自動旋盤のくし刃型刃物台に設置できるホルダーは最大５本の機種が多く、１台で多様な加工に制約があった。
新型ホルダーは各機械メーカーに対応し、複数サイズをラインアップした。切れ味を良くし、長寿命化した専用チップも同時発売する。