工具外径・振れを2秒測定、東京光電子がエンドミル自動測定器
東京光電子工業は、切削工具の外径と振れを2秒で測定できるエンドミル自動測定器「EMSシリーズ」を開発、市場投入した。治具一体型のエンドミル自動測定器は国内初。切削工具メーカーの品質管理用途や、機械加工業の工具再研磨後の計測用途などを想定する。消費税抜きの価格は250万円。販売目標は年30台。
コピー機のローラー材や、電線といった円筒形の部材向けで展開するレーザー光を用いた主力の非接触精密測定器の技術を応用した。エンドミルの偶数刃、奇数刃の両方に対応する。刃数を設定して工具をセットし、ボタンを押すと、2秒で外径と振れを測る。
シリーズはエンドミルの刃径0・2ミリ―20ミリメートル向け「EMS―20」と、同0・5ミリ―40ミリメートル向け「EMS―40」の2タイプ。測定回数は毎秒3600スキャンの高速走査で、測定精度は同20がプラスマイナス2マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以内、同40がプラスマイナス4マイクロメートル以内と高精度。オプションのソフトウエアを使えば、測定データを自動出力できる。
東京光電子工業は国内で初めてレーザー外径測定器を開発したメーカー。現在はオプテックスグループ傘下で、工場自動化(FA)関連機器を手がけるオプテックス・エフエー(京都市下京区)の子会社。販売は東京光電子工業と、オプテックス・エフエーで担う。