黒田精工、研削盤2機種 省スペース・省電力
黒田精工は、精密成形平面研削盤「GS―45Vs」とチャック長さが1200ミリメートルの精密平面研削盤「同―126CVs」の2機種を発売した。油圧作動ではなく、同社の精密ボールネジとサーボモーター送り機構を搭載。省スペース化と消費電力削減を実現した。価格はそれぞれ非公表。45Vsは年間20台、126CVsは同10台の販売を目指す。
45Vsは砥石を成形でき、複雑な研削加工に対応する。チャックサイズは長さ450ミリ×幅150ミリ×高さ70ミリメートル。最大積載量は70キログラム。油圧タンクをなくしたことで所要床面積を40%削減し、消費電力は約3分の1になった。
従来はテーブル下の油圧シリンダーを動かして研削していたが、油圧タンクが熱源となり、装置全体の温度が上がるため精度維持が難しかった。
ボールネジにしたことで油漏れがなくなり、位置決め精度も向上した。機械寸法は幅2040ミリ×奥行き1280ミリ×高さ1950ミリメートル。
126CVsはチャックサイズが長さ1200ミリ×幅600ミリ×高さ100ミリメートル。最大積載量は1500キログラム。機械寸法は幅4220ミリ×奥行き3070ミリ×高さ2280ミリメートル。
両機ともに作業者の操作を支援するソフトウエア「GS―スマートタッチ」を搭載可能。砥石の表面を研いで切れ味を戻す「ドレッシング」や、砥石の加工対象物(ワーク)への当たり出し作業を自動化する。