スター精密、スイス型自動旋盤に2モデル追加 複雑な小径部品対応
スター精密は小径部品加工を主要ターゲットにしたスイス型(主軸移動型)自動旋盤「SLシリーズ」に2モデルを追加し、発売開始した。小径部品の複雑形状化や多様化する加工ニーズに対応するため複合加工能力を強化した。消費税抜きの価格は820万円。情報通信機器、自動車、医療分野などで拡販し、2機種で年間240台の販売を目指す。
追加したのは棒材の材料径7ミリメートルまでに対応する「SL―7」、同10ミリメートルまでに対応する「SL―10」。正面加工用のくし歯刃物台にカートリッジ式クロスドリルユニット5軸型を搭載。4カ所のカートリッジポジションに各種工具ユニットを装着し、多様な加工に対応する。背面側での複合加工能力も充実し、効率的な工程分割によりサイクルタイム短縮を図る。
段取り替え時などで作業スペースを確保するため、切削室側に大開口の跳ね上げ式ドアを採用したほか、作業者側に角度を付けた数値制御(NC)画面を操作パネルに配置。操作性、作業性に配慮した。