上期の新車販売、2年ぶり減 登録車不振響く
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が2日発表した2018年上期(1―6月)の新車販売台数は、前年同期比1.8%減の273万2478台と2年ぶりに前年同期を下回った。軽自動車は同2.7%増の100万120台と上期で2年連続のプラスとなったが、登録車は同4.2%減の173万2358台と同期として3年ぶりにマイナスとなった。
軽自動車販売は上期として3年ぶりに100万台を超えた。ホンダ「N―BOX」、スズキ「スペーシア」などが好調に推移した。「15年の増税や、(三菱自動車の)燃費不正問題の影響」というマイナス要因が薄れたことも大台超えの原動力となった。
登録車の上期販売の不振については、トヨタ自動車が16年末に発売した小型スポーツ多目的車(SUV)「C―HR」の販売が落ち着いたことなどを背景に「新型車効果が薄れてきたことが要因として考えられる」。今後の見通しは「トヨタの新型『クラウン』の投入などで、それなりの押し上げ効果が出ると期待したい」という。
同日発表した6月の新車販売台数は、前年同月比5.0%減の45万3765台と2カ月連続の前年同月比減だった。登録車、軽自動車ともに減少した。
登録車は同7.3%減の29万2761台と2カ月連続のマイナス。車種別でみると、乗用車は「普通」「小型」ともに落ち込み合計は同7.9%減の25万2477台で6カ月連続の減少だった。
軽自動車は同0.4%減の16万1004台と3カ月ぶりのマイナス。内訳は乗用車は同0.4%増の12万2889台と微増、貨物車は同3.8%減の3万8115台。