栄工舎、新潟工場増強 小径リーマ生産2倍に
栄工舎は、新潟工場で生産するドリルで開けた穴の面をきれいに仕上げる切削工具「リーマー」のうち、直径3ミリメートル以下の小径タイプの生産能力を、2019年秋ごろまでに現在の2倍に引き上げる。自動車や航空機、重機の部品に施される精密加工分野の需要増に応える。数千万円をかけて生産機を倍増する。
リーマーは、直進性や加工表面の粗さ、真円度を仕上げるため、ドリルで穴を開けた面に用いる。同社の小径リーマーは公差が0―1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以内。主な材質は超硬合金。18年の投入以降、評判が高いという。
同リーマーを作る生産設備は現在2台。もう2台を追加して、19年10月には稼働する予定。