円筒研削盤向けナノバブル発生装置 クーラント吐出量2倍
かいわは、円筒研削盤のクーラント循環経路に取り付けて加工効率を改善するナノメートルバブル(ナノは10億分の1)発生装置「乱舞―UFB―HAD―M」を開発した。従来型の平面研削盤用に比べクーラント吐出量を約2倍にした。7月中に発売する予定で、価格は個別見積もり。
同装置は内部にナノバブル発生装置を2基搭載した。特殊形状の金属フィルターを複数枚重ねた2系統を同時に通すことで、砥石(といし)にかけるクーラント流量を大幅に増やした。
平面研削盤などに比べ、円筒研削盤は砥石のクーラント冷却効率が落ちる傾向にある。新装置では効率的に冷却できるため「砥石の目詰まりを緩和できるほか、脱落も防げる」としている。
装置サイズは幅85ミリ×高さ90ミリ×奥行き40ミリメートル。正式発売に先立ち、期限付きのモニター貸し出しを行う。
乱舞シリーズは同社が約1年前に発売したナノバブル発生装置。クーラント吐出口の直近流路につなげて利用する。発売済みの平面研削盤用では、顧客などの使用状況で「取り付け前と比べて加工効率が約8割向上している」という。