20年受注見通し下方修正 工作機械 昨年比3割減8500億円に
日本工作機械工業会(日工会)は、2020年の工作機械受注額の見通しを年初の1兆2000億円から8500億円に下方修正した。前年比30.9%減で、リーマンショック以来10年ぶりに1兆円を下回る見通し。米中摩擦に加え、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を考慮した。
工作機械の1‐8月の総受注額は5477億8800万円で、月平均684億7350万円。8500億円の目標に到達するためには、9‐12月で合計3022億1200万円、月平均に直すと755億5300万円必要となる。
日工会の飯村幸生会長は、「修正後の見通しも決して低いものではない」としつつも、7月、8月の受注が前年同月比で回復基調にあることを挙げ、「年末に向け、徐々に増加していく」と期待感を示した。
なお、8月の受注額(確報値)は前年同月比23.2%減の679億8000万円だった。前月比では2.6%減で、3カ月ぶりに前月を下回った。内需は230億6900万円(前年同月比38.5%減、前月比7%減)、外需は449億1100万円(同11.8%減、同0.2%減)だった。
ニュースソース:日本産機新聞(https://nihonsanki-shimbun.com/)