シチズンマシナリー、自動旋盤最小モデル 加工径20mmで省スペース
シチズンマシナリーは、主軸台移動型コンピューター数値制御(CNC)自動旋盤「シンコムL20シリーズ」に最小モデルを追加し、6月下旬に発売した。現行モデルに比べて機械本体の奥行きを155ミリメートル短縮し、設置面積を約13%縮小した。工場の狭いスペースを有効活用でき、単位床面積当たりの生産性向上につなげられる。価格は877万8000円(消費税込み)。月間10台の生産を見込む。
新機種「L20VII」は、最大加工径が直径20ミリメートル、主軸回転数は毎分最大1万回転。奥行き寸法は1065ミリメートルで、加工径20ミリメートルの自動旋盤では業界最小クラスという。
くし刃刃物台のバイト本数を6本に増やし、回転工具のツール本数も拡張可能なため、さまざまな加工対象物(ワーク)に柔軟に対応可能。切り粉を細かく切断する「LFV(低周波振動切削)」技術や、最大加工径が直径25ミリメートルのオーバーサイズ対応などもオプションで追加できる。