21年の工作機械受注、70%増 設備投資拡大で3年ぶりプラス
日本工作機械工業会が発表した2021年の工作機械の年間受注実績は、前年比70.9%増の1兆5413億4400万円で3年ぶりの増加となった。1兆5000億円を上回るのも3年ぶり。20年から引き続き中国市場が堅調に推移した上、経済活動の本格再開に伴って欧米や日本でも設備投資の動きが拡大した。
内需、外需ともに3年ぶりの増加。日工会では「部品不足などの問題がある中で活発な受注がなされた」(調査企画部)としている。内需は同57.3%増の5104億6800万円。補助金による押し上げ効果などで3年ぶりの5000億円超え。外需も同78.5%増の1兆308億7600万円で3年ぶりに1兆円を上回った。
12月単月は前年同月比40.5%増の1391億5200万円で14カ月連続の増加となった。4カ月ぶりに1400億円を下回ったものの、11カ月連続で1000億円以上で推移しており高水準を持続している。内需は同61.2%増の513億3900万円で、10カ月連続の増加。500億円超えは4カ月連続。外需は同30.6%増の878億1300万円で14カ月連続の増加。3カ月ぶりの900億円割れで、「10、11月の前倒し受注の反動」などが影響したとみられる。