工作機械受注、21%増の7642億円 1~6月
日本工作機械工業会が11日まとめた1-6月の工作機械受注実績は前年同期比21.1%増の7642億5800万円だった。年間では1兆5000億円超のペースで、日本工作機械工業会の年初目標の1兆3500億円を大きく上回る。「中国需要が想定以上だった」と中国が上ブレ要因だ。加えて日本、米国、欧州の主要市場がいずれも堅調だった。
内需は同11.1%増の2869億6600万円、外需は同28.1%増の4772億9200万円だった。内需の年初は大手企業が中心の設備需要だったが、足元では「中小企業にすそ野が広がった」と分析する。設備投資を国が支援する「省エネ補助金」制度が活発に利用された2015年に次ぐ水準になった。同補助金がない中での高い水準は、旺盛な設備需要の証左だろう。
外需は中国の勢いが目立つ。日本工作機械工業会によると、中国のスマートフォン関連を除いたベース部分の需要は11年を上回り、過去最高だ。同時に、ここまでスマホ関連も活発に推移している。
6月単月は前年同月比31.1%増の1430億1000万円だった。うち、内需は同7.8%増の546億9900万円、外需は同51.5%増の883億1100万円。総額と外需は6月単月の過去最高だった。スマホ向けや自動車向けの大口受注などがあったようだ。