2月新車販売、2カ月連続増 軽・改良モデルけん引
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会がまとめた2月の新車販売台数は、前年同月比1・2%増の47万9428台と2カ月連続で増加した。メーカー各社が販売する軽自動車や登録車の改良モデルが台数増加に寄与した。スズキや三菱自動車など中堅メーカーが好調だった。
登録車は同1・3%増の30万410台と2カ月連続で増加した。車種別では乗用車が同0・5%増の26万1007台。内訳は普通乗用車が同3・3%増の14万5164台、小型乗用車は同2・9%減の11万5843台。具体的には、トヨタ自動車の全面改良した高級セダン「クラウン」などが好調だった。
軽は同1・0%増の17万9018台となり、8カ月連続でプラスとなった。スズキの「スペーシア」、ダイハツの「ミラトコット」、ホンダの商用バン「N―VAN」などの販売が堅調に推移した。
元会長のカルロス・ゴーン被告の逮捕で揺れる日産自動車は登録車、軽自動車のいずれも前年同月比でマイナスだった。また、SUBARU(スバル)は電動パワーステアリング(EPS)の不具合などの影響で生産と出荷を停止したため、苦戦が強いられた。
10月に実施される予定である消費増税前の駆け込み需要については、自販連、全軽協双方とも「乗用車の伸びを見る限り、まだ駆け込みは起きていない」としている。