トヨタ、営業益2兆2000億円 中国での販売好調
トヨタ自動車は6日、2018年3月期連結決算(米国会計基準)の業績予想を上方修正し、営業利益が前年比10.3%増の2兆2000億円になりそうだと発表した。
販売が好調な中国事業が全体をけん引するほか、為替変動や原価低減活動なども後押しする。米国の法人税制改正に伴う税負担軽減などで当期利益も同31.1%増の2兆4000億円に拡大する。
売上高は同5.1%増の29兆円と過去最高を更新する。連結販売台数は895万台と17年11月時点の計画を据え置いた。このうち国内が11月時点の計画と比べて1万台減、海外が1万台増だった。
通期の想定為替レートは1ドル=111円、1ユーロ=129円に設定し、ユーロのみ11月時点から1円の円安方向に見直した。過去最高水準で推移する設備投資と研究開発費も11月時点の数値を据え置いた。
17年4-12月連結決算は増収増益となり、売上高は過去最高を更新した。原価改善による営業利益の押し上げ効果は1350億円と期初計画から着実に上積みした。このほか中国の合併会社での販売が好調に推移したことなどにより持ち分法投資損益として1008億円の当期利益押し上げ効果があった。