車8社の世界生産、2月3%減の222万台 新型車切り替え影響
乗用車メーカー8社が28日に発表した2月の生産・販売・輸出実績によると、世界生産台数は前年同月比3・0%減の222万3660台となり、2カ月ぶりにマイナスだった。海外生産で新型車への切り替えや中国の旧正月に当たる春節休みの影響による稼働日の減少などが響き、全体の数字を押し下げた。ダイハツ工業が2月として過去最高だった。
海外生産は4カ月連続で前年同月実績を下回った。ホンダは中国での春節休みで工場の稼働日の減少が響いた。日産自動車は中国で上級セダン「ティアナ」の新型モデルへの切り替えなどが影響した。一方、三菱自動車はインドネシアで多目的車(MPV)「エクスパンダー」が増加した。
国内生産は2カ月連続で前年同月を超えた。トヨタ自動車は北米向け新型カローラなどの生産が増えた。マツダは「CX―5」などが好調だった。SUBARU(スバル)は不具合のあった外製部品の供給制約などで大幅なマイナスとなったが、群馬製作所(群馬県太田市)の稼働状況は3月上旬に1月の操業停止前の水準に戻ったという。
輸出は3カ月連続でプラス。ホンダは北米向けが減ったが、欧州向けがけん引し、大幅に台数を伸ばした。スズキは欧州向けなどが増加した。