自動車メーカー8社の世界生産、4月5%増の231万台 3カ月ぶりプラス
乗用車メーカー8社が30日に発表した4月の生産・販売・輸出実績によると、8社合計の世界生産は前年同月比5.0%増の231万9627台となり3カ月ぶりに増加した。ホンダ、マツダ、スズキ、ダイハツ工業が4月として過去最高だった。国内や中国、新興国市場がけん引役となり、全体を押し上げた。
国内生産は同3.7%増の73万5145台。スズキ、ダイハツ、SUBARU(スバル)を除く5社が前年実績を上回った。トヨタ自動車はセダン「カムリ」など新型車の生産が増えた。三菱自動車は3月に販売を開始したスポーツ多目的車(SUV)「エクリプスクロス」が好調で同4割増と大きな伸びを示した。
海外生産は同5.5%増の158万4482台で日産自動車、マツダ、スバル以外の5社が前年実績を超えた。スズキは、インドやタイで生産が伸びた。
日産は中国生産が4月として過去最高と好調だったが北米市場で販売が伸び悩み、生産が減った。スバルは小型車「インプレッサ」の新車効果が一巡した影響が続く。
輸出は同16.8%増の41万1759台。ホンダは北米向け「シビックセダン」の生産が本格化し、大幅増となった。