工作機械受注、2月31%増 13カ月連続1000億円超 内・外需好調持続
日本工作機械工業会(日工会)が発表した2月の工作機械受注額(速報値)は、前年同月比31.6%増の1389億9800万円で16カ月連続の増加となった。内需、外需ともに好調を持続し、好不調の目安とされる1000億円を13カ月連続で上回った。2月は例年、中国の春節休暇の影響を受けるが、日工会は「比較的高い水準」との認識を示した。
内需は同60.4%増の488億5900万円で、12カ月連続の増加。前月比も10.6%増だった。通常は年度末の3月を見据えて2月は1月よりも下がる傾向にあることからも、「国内で需要はそこそこ動いている」とみられる。
外需は前年同月比20.0%増の901億3900万円で16カ月連続の増加。前月比は8.7%減と2カ月ぶりの減少となったものの、2カ月連続で900億円を上回った。
ウクライナ危機の影響について、日工会では「欧州向け需要の一部が先送りされるなどの影響が3、4月ごろに出てくる可能性はある」と指摘する。