ジェイテクト、中国で25%増産 年産100台
ジェイテクトは年内に中国での工作機械の年産能力を現在比25%増の100台規模に引き上げる。年内に大連にある工場を拡張するほか、組み立てのために外部工場を確保する。幅広い分野で使える工作機械の現地生産も月内に始める。2019年に自動車部品向けの工作機械1機種の受注が、前年比60%増と大幅に増える見通し。供給体制を拡大し、需要の受け皿にする。
自動車エンジン部品のクランクシャフトなどを製造する、立型マシニングセンター(MC)「e640V」の好調な販売が続いている。
中国生産を開始した15年は年20台の受注だったが、18年は同50台に増えた。19年は同90台弱に急増する見込み。工作機械の中国市況は停滞中だが、主にジェイテクトの19年の大幅増は顧客の設備更新に合わせた受注という。
月内には自動車向けに限らず、幅広い金属加工に使える横型MC「FH500D」の中国生産を本格化する。当面は同20台ほどを予定する。これまで日本から製品を輸入してきた。
ジェイテクトは、18年度の工作機械事業の売上高を1666億円と予想する。中期経営計画最終年度の22年度には、1950億円に増やす。