転造加工の試作などを支援する「転造開発センター」を開設・・・三嶋商事
転造盤・冷間圧造工具専門店の三嶋商事は10月20日、転造加工の試作、研究開発を支援する「転造開発センター」を日本で初めて開設したと発表した。
同社は約40年にわたり、国内外転造盤メーカーの代理店として転造盤の販売を行うほか、修理・オーバーホール、中古転造盤の販売を行ってきた。
また、転造工具の販売、周辺装置の製作も手掛けるなど、蓄積されたノウハウを元にあらゆる転造関連のことにワンストップで対応している。同社工場内に開設された「転造開発センター」(愛知県日進市)には、ツガミ製CNC転造盤R17NC-Ⅱを導入。このCNC転造盤は左右主軸、右主軸台、センター支持装置の4軸サーボ制御でCNCならではの様々な条件設定を行うことができる。
従来、転造加工が難しいと考えられやむなく切削加工をしていた製品や、新規立ち上げ品でできれば転造加工をしたい製品などの試作トライや研究開発を支援する。
また、多品種の加工を誰がやっても同じ段取りでできるという大きなメリットもあるため、一度CNC転造盤を体験してみたいというニーズにも応える。
センター内にミツトヨ製形状測定機CV-4500Sを設置し、加工→測定・評価→条件再設定→加工→測定・評価のサイクルを実現できる。自社センターでのトライでスピード感をもった対応、繰り返しの検証が可能となり、開発期間短縮に貢献できるという。
さらに同社では、塑性加工分野の専門家である名古屋工業大学・北村憲彦教授と連携し、学術的な相談も可能。
同社は、高精度CNC転造盤、転造工具製作、加工条件算出の3要素を全面的に支援することで、転造領域の拡大を追求していく考えだ。
ニュースソース:名古屋機工新聞(http://www.kikou.co.jp/)