工作機械受注、9月2.8%増の1532億円
日本工作機械工業会(日工会)が発表した9月の工作機械受注実績(速報値)は、前年同月比2.8%増の1532億6400万円だった。増加は22カ月連続に伸びた。
外需は同1.2%増の891億1600万円で、2カ月ぶりに増加した。内需は同5.1%増の641億4800万円で20カ月連続の増加。
米中貿易摩擦による市場の縮小が懸念されるが、以前からの強い基調に期末効果などが加わり、高水準を維持した。
中国の需要に減退懸念があり、一部では納期の延期や計画の縮小の影響が出ている。ただ、三菱重工工作機械が自動車や産業機械向けで大口受注を計上したほか、前年同月から微減や横ばいにとどめたメーカーも多く、中国市場は底堅さをみせている。
内需は各社が販売を強化する期末効果や国の設備投資補助金による需要の喚起があった。オークマは単月の過去最高を更新した。
工作機械市場は、中国の減少を内需や米国、欧州などで押し返す状況にある。